「美濃」刻印の須恵器、関東以東で初出土 足下郡家を特定する資料に [考古学]
4月18日の小田原市定例記者会見で発表されました。
新聞各社に記事が掲載されました。
神奈川新聞
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1204200031/
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20120419/CK2012041902000115.html
毎日新聞
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20120420ddlk14040260000c.html
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20120419-OYT8T00102.htm
神奈川新聞から転載します。
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「美濃」刻印の須恵器、関東以東で初出土 足下郡家を特定する資料に/小田原
小田原市は20日までに、2011年度の発掘調査で奈良時代の「美濃」(現在の岐阜県)の刻印がある須恵器の破片が見つかったと発表した。高度な技術を必要とした須恵器は関西・中部が生産の中心で、今回の出土は関東以東では初めてという。
同市文化財課によると、この破片は同市永塚の住宅新築に際し、11年8月から10月にかけて行った発掘調査で発見された。口径約14センチと推定される皿状の器の約3分の1を占める部分とみられる。
美濃の2文字からなる刻印の大きさは、縦約1センチ横約5ミリ。小さいながらも、判読はできる。
この刻印がある須恵器は8世紀前半、公的な窯があった岐阜をはじめ、愛知、長野、三重、大阪、奈良の1府5県の遺跡からと出土例が限られるのが特徴。
須恵器は硬質で、庶民が利用した野焼きの土器より、高級なものとされた。出土例も役所周辺の遺跡からが多いという。
今回、発見場所となった永塚台地は、地方官庁「相模国足下郡家(あしのしもぐうけ)」が存在していた可能性がある地域とされてきた。中央の役人が持ち込むなど流通があったとすれば、「足下郡家の場所を特定する上で貴重な資料になる」(同課)と評価している。
同課は、24日から郷土文化館(同市城内)で市民に公開する予定。
写真は中日新聞から転載します。
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