石垣山一夜城 井戸曲輪 [中近世・城郭]
井戸曲輪です。樹木が少しずつ整理されて、日当たりが良くなりましたね。
井戸曲輪は谷頭の湧水ポイントを巨大な石垣をダムのように設置し構築されたものです。
天正18年に豊臣秀吉によって築城されたもので、江戸時代の数回の大地震にも耐えてきましたが、
大正12年関東大震災では一部が崩落していますが、それでも、小田原城はすべて崩落したことに比べれば、
野面積みの石垣の強度には驚かされます。
上から井戸底へと向かう正面の石垣ですが、孕みが目立ってきました。
30年前は、石垣の途中にもエノキやミズキなどの雑木が生い茂っていましたが、
その樹木を整理し、その根が腐り、石垣が緩んできたことも影響しているのでしょうか。
今年からこの部分の石垣の安全対策のためにネットを設置するらしいです。
せっかくの石垣ですが、安全のためなのでやむをえません。
あまり目立たないようにうまく保護できることを祈ります。
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