御用米曲輪 見学会 12/21 [中近世・城郭]
12月21日は御用米曲輪見学会でした。
今回は特別展図録の販売促進のため、見学会会場に特別出店させていたたぎました。
おかげさまで40冊ほどお買い求めいただきました。
ありがとうございました。
さて、見学会は前日、神奈川新聞、読売新聞、東京新聞など
当日に毎日新聞とNHK朝のニュースなどにも出ましたので、
多くの参加者があるものと予測されました。
最終の人数は確認していませんが、600人以上が参加されたはずです。
10時の参加者は250名以上でした。
前回、話題になった池です。
舟かと話題になった木製品 今のところまだ何であったかは明確にはされていないようです。
今回の目玉は、切石敷遺構です。
この遺構は大小さまざまな形に加工した石が、通路のように蛇行しながら、東西約6メートル、南北約9メートルの範囲に敷き詰めてあり、不規則に加工した石を使うことで幾何学的な庭園の景色を生み出しているというものです。敷石の側面には、薄い切石を立て縁石としています。
中央部分には円形の穴(直径約1・2メートル、深さ約1メートル)が存在しており、切石敷を含む周囲の水を浸透させる機能を持つものと考えられます。一見、井戸のようですが、雨の後でも水はたまらないことから、排水施設であることは間違いなさそうです。隣接して、長さ1メートル程度の自然石が検出されていますが、これは本来は立った状態で配置されたものと考えられ、立石といて、鑑賞用の配置されたものと推定されます。
写真は撮れませんでしたが、切石敷の井戸の検出されており、周囲には礎石建物や砂利敷き面など
庭園と建物の関係が解りつつあります。今後はさらに調査を進め、3月頃には本年度の〆としての
見学会を開催したいとのことで、調査の進展と研究の真価が楽しみです。
現場は、本丸への通路からは良く見えますので、作業の行っている平日に双眼鏡やズームレンズ付き
のカメラで覗いてみてください。
コメント 0