日本旧石器学会シンポジウム「石材の獲得・消費と遺跡群形成」 [旧石器]
前日の趣旨説明に続いて、日曜日は朝から基調報告が続きます。
まずは、北海道埋文センターの鈴木宏行さん「白滝黒曜石原産地と消費地」
続いて、東北大学の鹿又喜隆さん「珪質頁岩原産地と消費地」
文化庁の国武貞克さん「関東周辺黒曜石原産地群と消費地」
大阪市博物館協会 大阪文化財研究所の絹川一徳さん「二上山サヌカイト原産地と消費地」
九州歴史資料館の杉原敏之さん「西北九州黒曜石原産地と消費地」
最後は、張 龍俊さん「韓国における石材原産地と消費地」
韓国から発表予定であった大谷薫さんにかわって、大谷さんの誌上発表原稿のあらましと
張さんのコメントが発表されました。
昼はポスターセッションのコアタイムと資料展示
鈴木遺跡の最新資料や沖縄のサキタリ洞関連資料などが展示されました。
そして、討論は研究企画委員長の芝さんと高倉さんによって、
原産地遺跡や石材の獲得、消費と遺跡群の形成について、討論が行われました。
それぞれの原産地の状況や遺跡群の形成過程や時期も違うため、なかなかかみ合った議論になりにくかった
ようですが、討論の中では、広島の沖さんが冠遺跡群、東大の杉山さんが柏峠黒曜石原産地など話題を提供
してもらいながら、最後まで、熱心な検討が行われました。
そして、最後に佐藤宏之先生、小野昭先生、木村英明先生、稲田孝司先生にそれぞれコメントをいただきました。
最後に藤野次史副会長の閉会のあいさつがあり、無事に二日間にわたる学会が閉会となりました。
発表者、役員、スタッフの皆様 お疲れ様でした。
来年の総会・シンポジウムを東北大で開催する方向で調整をしているようです。
来年まで、ごきげんよう!
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