「早川石丁場群関白沢支群」文化庁に国史跡申請 [中近世・城郭]
以前から進めていた「早川石丁場群関白沢支群」について、市教委は文化庁に国史跡申請を行ったという記事が読売新聞に出ました。
早川石丁場の調査概要はこちら
http://kaf.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2012/02/zurokulight.pdf
以下、記事を転載します。
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江戸城の石垣用の石を調達したとされる小田原市早川の遺跡「早川石丁場群関白沢支群」について、市教委は文化庁に国史跡申請を行った。
石丁場とは石を切り出した作業場のこと。市教委などによると、2005年の発掘調査などで、約33ヘクタールにわたって分布していることが判明。箱根火山による安山岩が風化して自然に転がっていた大きな石を、その場で加工していたという。
江戸城に1600年代前半に築かれた石垣は、小田原や真鶴、伊豆半島東岸から調達された石であることは分かっており、「早川新丁場」から切り出されたとの文献もある。これが早川石丁場を指すかどうかは諸説あるものの、切り出された石の大きさから、江戸城の石垣のうち、直角に曲がる部材にあたる角石(すみいし)に使用されたとみられるという。
同遺跡では、約400年前の作業場の姿が良好に保たれており、大きな岩にくさびを打ち込むための「矢穴」や、石工集団が石に記した刻印などが残っている。矢穴が残る石など遺跡の一部は、説明文を付けて一般公開されている。
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