旧石器学会その後の雑感 [旧石器]
先日の日本旧石器学会のシンポジウムについて、当日参加された方はそれぞれいろいろな感想をお持ちだと思いますが、なかなか表にはでてきません。
今回はマスコミも各社来ていたようですが、記事になったのは朝日新聞だけでしたが、7月6日付けで、毎日新聞にも掲載さました。http://mainichi.jp/enta/art/news/20100707dde018040039000c.html
山陰中央新報さんなども来ていたのですが、地元での盛り上がりを考えるとどのような記事になるのか、厳しい選択を迫られるのでしょうか?
捏造発覚10年にあたる11月5日を迎えた日には、各社から特集記事が出るのでしょうが、どの程度掘り下げたものになるのか、注目しています。
シンポジウムでは、稲田先生が何人かの発表者に「あなたは発表で取り上げた石器群のどれが石器として認めるのか示して欲しい」という趣旨の発言をされました。それに対して、明確な答えはありませんでした。取り上げた遺跡・資料はそれぞれ出土状況や内容が違うので、一律の評価ができないということなのだと思います。だから難しいといってはいけません。
すんなりと認める資料をわれわれは持っていないということの表れだと思います。
「日本列島における最古の石器文化」というテーマで論文を書く人が何人も出ると良いのですが、なかなか論文にするのは難しいかもしれません。
少しでも、それぞれの研究者がよって立つ位置を明らかにして、少しでも発言することが必要なのだと思います。
ネット上でも発言は少ないままです。それでも何人かの方がブログで取り上げていますので、
こちらでもご紹介します。
タンボとハタケと
http://tahata.seesaa.net/article/155285582.html
研究室の窓
http://northarch.exblog.jp/14693377/
八ヶ岳だより
http://tsutsumi.blog.so-net.ne.jp/2010-06-28
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