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秦野市桜土手古墳展示館で平沢同明遺跡の展示をみました。 [考古学]

10月22日は久しぶりにオフ、妻と二人で秦野市桜土手古墳展示館に

平沢同明遺跡の展示を行ってきました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111020-00000029-kana-l14

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桜土手古墳公園の一角にある展示施設です。

http://navi.city.hadano.kanagawa.jp/s-gakusyu/bunkazai/

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通常展は構造を示すものや発掘された須恵器などが並びます。

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平沢同明遺跡は学史的な遺跡で、これまでに数次にわたり調査が行われています。

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今回の展示は、玉川文化財研究所の調査した成果を中心に

展示されていました。

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杉山博久(幾一)先生の原稿も展示。

杉山先生は小田原出身の考古学・歴史学者

ご子息は先日の黒曜石シンポで発表した杉山浩平さんです。

浩平さんも、縄文晩期から弥生中期あたりが専門で、

平沢同明遺跡や同時期の南足柄市五反畑遺跡の黒曜石分析や火山灰分析など

にも取り組んでいます。

http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/sharing/H22jissihoukoku/G/2010-G-11.pdf

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縄文晩期から弥生前期の神奈川県内では資料の少ない

土器群がたくさん展示されていました。

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有名な「遠賀川式土器」、神奈川県重要文化財に指定されています。

北九州は遠賀川の系譜を引く土器で

弥生文化の関東進出の象徴とされる土器です。

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この時期の(土器)研究をやっている研究者は多くはないのですが、

東京大学の設楽先生や明治大学の石川先生、神奈川県の谷口さんら

人数も割には著名な研究者が多いような気がします。

話はそれましたが、この遺跡は関東の縄文/弥生移行期を考える上で

極めて重要な資料であることは間違いありません。

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弥生時代に入っても前期までは、石器が中心であったようです。

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狩猟も盛んに行われたようで、石鏃も多く出土しています。

主な石材は、箱根産のガラス質黒色安山岩ではないかと推定されます。

11月27日までです。是非、お出かけください。

 


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