御用米曲輪で瓦積塀発掘 8/18見学会 [中近世・城郭]
8/3記者発表が、8/4の朝日新聞朝刊に掲載されました。
8/18に見学会があります。
時間は、午前10時、午後1時、午後3時の3回行われます。
是非、ご覧ください。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000001208060001
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小田原城の瓦積塀 往時のままに発見
2012年08月04日
発掘された「瓦積塀」。何層もの瓦と土を重ねた構造=小田原城址公園
小田原城跡の「御用米曲輪(ごようまいくるわ)」を発掘している小田原市は3日、江戸時代中期の土塀「瓦積(かわらづみ)塀(べい)」が建てられたままの形で見つかったと発表した。小田原城の建造物は明治維新でほとんど失われており、この土塀は唯一の江戸時代の建造物になるという。
瓦積塀は、天守閣のほぼ北側で発掘された。基礎に地元の平たい根府川石を敷き、瓦と土を重ねて強度を保つ構造。長さ2メートル、幅90センチ、高さは最大で1・3メートルあった。敷石だけが残っている部分を含めると全長5メートルになる。また、約10メートル離れた場所にも同じような土塀の基礎があった。
いぶし銀の色の度合いなどから江戸中期の瓦とわかった。市文化財課は「瓦積塀の作り方がわかった。元禄地震(1703年)で倒壊した建物の屋根瓦を再利用した可能性もある」という。江戸時代の絵図には描かれておらず、土塀が造られた目的は分からないという。
江戸幕府の備蓄米を小田原藩が管理し、蔵で保管していたのが御用米曲輪。曲輪には蔵が6棟あったことがわかっていたが、そのうちの1棟の遺構が姿を現している。
18日に現地説明会がある。問い合わせは市文化財課(0465・33・1715)。(岡田宙太)
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