APA韓国大会参加記10/12-2 [旧石器]
10月12日午後エクスカーションの続きです。
石荘里遺跡の博物館に続いて、発掘現場を見学しました。
石荘里遺跡は、1961年に発掘が開始され、韓国における旧石器研究のさきがけとなった遺跡ですが、今回のAPAにあわせて発掘調査が行われていました。
史跡に指定されは範囲から、今回発掘した場所が除外されていたために、追加指定を念頭において学術調査を行い、APAの大会とあわせたということのようです。
今回の調査地点は、川沿いの低いテラスが大きく調査されており、
他にも何箇所かトレンチが設定されていました。
写真にある土層断面は1961年に発掘した後に堆積した河川の堆積層だということです。
左手前の礫集中は当時の発掘時に廃棄した礫とのこと。
この礫中にはハンドアックスが含まれていました。
上の写真は今回の調査で確認した土層断面です。
数字は海抜ですので、14m、15mと低いです。
海からは相当に距離があるのに、韓国の地形の特徴かもしれません。
川の流れが緩やかです。まるで湖のようです。
礫層に混じって石器が出土しています。
今回の調査は忠清文化財研究院が調査を委託していましたが、
担当者は、李義之さん(写真左のたっている方)という在日の方で、
同志社大学で考古学を専攻した後、母国に戻り、同文化財研究院に
勤められたとのことです。
どうも同志社大学-松藤先生-旧石器ということで、旧石器の担当になったとか?
写真は、この現場で使われている一輪車とスコップ、ちりとり?
ところ変われば、道具も違いますね。
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