月見野上野遺跡の見学 相模野のローム層 [旧石器]
相模野の層位 下の線がL1HとB1との境 下から2本目がB0下底の線です。
月見野上野遺跡一帯は相模野の中でもB1層の黒味が明確な地域です。
B1といっても、他の地域では黒くありません。
下から2枚目の層がB0層、やや暗く見えます。石器はその下層の
L1H上部を中心に出土しているように観察されます。
黒土層からは落とし穴が1基のみ、この周辺は古代の集落が少しありますが、
他の時期の遺跡は極めて希薄です。
縄文から古代までの遺跡が希薄であったからこそ、旧石器時代主体の
調査が進んだこともあるかもしれません。
しかし、AT層よりも下層の石器群の調査はほとんど行われていません。
それはなぜか?
上層で複数の文化層から膨大な量の石器群が検出されるため、期間・費用の面で
下層まで到達できないで調査が終わっているという現実もそこには横たわっています。
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