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池谷信之さんの産経新聞の記事 [旧石器]

 産経新聞に載りました。転載しますのでご覧ください。この記事のコメント、ちょっとニュアンスが違う気もしますが、大きく取り上げられていることはうれしいです。

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110807/art11080708060005-n1.htm

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日本考古学協会賞大賞・池谷信之さん 科学的分析研究の草分け

2011.8.7 08:04

 旧石器時代から縄文時代にかけて狩猟などに用いられた黒曜石の産地分析を通じ、当時の社会を鮮やかに描いた著書「黒曜石考古学」で「日本考古学協会賞」の第1回大賞を受賞した。池谷(いけや)信之さん(52)は、科学的な分析を駆使した考古学研究の草分け。「新時代の考古学をリードしたい」と力強く語る。

 静岡県の沼津市文化財センター勤務。業務の傍ら地道な分析を続け、市内約40遺跡の黒曜石数万点を扱った。「やればやっただけ結果が出るのが産地分析」。専門家に依頼するだけでは足りず、約100万円をつぎ込んで分析器を購入。休日を丸々費やして100点以上を分析したことも。

 大学では縄文土器を研究した。黒曜石に注目したのは約20年前。わずかな成分の違いから産地の特定が可能になり、沼津周辺にさまざまな産地の黒曜石が流通していたことが分かった。「モノが動くことは人が動くこと。出土する黒曜石全ての産地を割り出し、その割合や分布を調べれば、当時の生活が見えるはず」

 石材分析が専門の望月明彦沼津高専教授(当時)の協力を得て、平成5年に分析を開始。「当初は邪道扱いだった」が、産地の変遷から社会構造の変化を考察する研究は次第に注目を集め、受賞に至った。「石器の形ばかり見ていてはたどり着けない領域があることが、やっと認められた」。近年では放射性炭素による年代測定をはじめ、理化学的な手法も一般的になってきたが「完全に使いこなしている研究者はまだ少ない」と厳しい。

 


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コメント 2

科学的な分析を駆使した考古学研究の草分け

うーん。よく書けているところと、値段とか「邪道」とか不正確なところが混在してますね。ただ、この記事が一般の方々の反応がいちばんいいようです。難しいところですね。
by 科学的な分析を駆使した考古学研究の草分け (2011-08-09 00:25) 

ジュンクワ

科学的な分析を駆使した考古学研究の草分けさん、ようこそです。

たしかに反応はいいでしょうね。そこが考古学報道のマヤクのようなものです。

ご本人が「新時代の考古学をリードしたい」と力強く語ったとは思えませんが・・・。
先頭を走っていることは確かだと思います。
by ジュンクワ (2011-08-09 01:19) 

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