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小田原市遺跡発表会は明日です。 [考古学]

11月20日に記事にしていますが、

http://jun3519.blog.so-net.ne.jp/2009-11-20

小田原市遺跡発表会が明日、開催されます。

今回の発表会では、長く小田原市の文化財行政を担ってきた

文化財統括担当参事兼文化財課長 塚田順正による特別講演があります。

タイトルは「小田原市内発掘調査の30年」とありますが、この30年の文化財行政、特に史跡整備や保存の歴史などが総括されるのではと思います。

この機会に是非お聞きください。

また、注目される発表としては、「小田原城跡八幡山遺構群」があります。

昨年、数回にわたり見学会が開かれ、1000人以上の方が見学された、西曲輪西堀の調査成果が発表されます。

発掘現場を見学された方、調査後の整理作業でどのような成果があったのか、お聞きになってください。

今年も発表要旨約60頁が完成しました。明日、参加者には無料で配布されます。

あわせて、最新出土品展も開催されています。

私の発表しますが、これからパワーポイントの仕上げをします。

会場でお待ちします。

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開催時間 10:00~16:30(開場9:30)

会  場 かもめ図書館視聴覚ホール(2階)

スケジュール
10:00~10:05 開催挨拶
10:05~10:20 平成20年度小田原市内の発掘調査  文化財課 渡辺千尋
10:20~10:50 小船永福遺跡第1地点  盤古堂 小池聡
10:50~11:00  休   憩
11:00~11:30 久野古墳群(仮7-2号・7-3号墳)  文化財課 山口剛志・木村知嗣
11:30~12:00 永塚北畑遺跡第7・8地点  文化財課 渡辺千尋
12:00~13:00  昼 休 み
13:00~14:00 (特別講演)(仮)小田原市内発掘調査の30年 文化財課 塚田順正
14:00~14:30 小田原城跡八幡山遺構群  (財)かながわ考古学財団 吉田智哉
14:30~15:00 展示解説(集会室)  各調査担当者
15:00~15:30 酒匂北川端遺跡第4地点  文化財課 渡辺千尋・小林竜一
15:30~16:00 小田原城下宮前町遺跡第2地点  文化財課 渡辺千尋・菊池良之
16:00~16:30 史跡小田原城跡馬屋曲輪  文化財課 諏訪間順

※入場無料。事前申込不用。入退場自由。


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小田原市最新出土品展2009開催中 [考古学]

最新出土品展のお知らせです。

この機会にぜひいらしてください。

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/culture/saisinsyutudo.html

IMG_0896.JPG

八幡山古郭高台から出土した壺形埴輪

IMG_0894.JPG

小田原城下 宮前町遺跡出土の近世・近代の陶磁器

毎日新聞にも記事が載りました。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20091128ddlk14040334000c.html

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最新出土品展とは、前年度に小田原市内で行われた発掘調査の中から
注目の出土品を選び、写真パネルや解説を交えて展示するイベントです。
 平成20年度は、大小合わせ79件の発掘調査が市内全域で行われました。

そのなかでも特に注目される出土品を写真パネルとあわせて展示します。

本物の土器に触れられるコーナーも設置します。
  日 平成21年11月27日(金)~12月6日(日) 開催時間 9:00~17:00会  場 小田原市立かもめ図書館集会室(2階)
     (JR鴨宮駅南口下車徒歩10分)

入場無料
 
担当課名 生涯学習部 文化財課
電話番号 0465-33-1717

 


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平成21年小田原市遺跡調査発表会のお知らせ [考古学]


  平成21年小田原市遺跡調査発表会のお知らせです。

平成10年から今年で12回目となります。

私も馬屋曲輪の調査について発表します。

最新出土品展も同時開催しておりますので、是非ご参加ください

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平成21年小田原市遺跡調査発表会


 最新出土品展2009で展示する遺跡の中から、主要な7遺跡について、調査概要の報告を行います。各遺跡の調査担当者がスライドやパソコンを用いて、分かりやすく説明します。
 また、小田原市の発掘調査30年のあゆみを振り返る講演も行います。


開 催 日 平成21年12月6(日)

開催時間 10:00~16:30(開場9:30)

会  場 かもめ図書館視聴覚ホール(2階)

スケジュール
10:00~10:05 開催挨拶
10:05~10:20 平成20年度小田原市内の発掘調査  文化財課 渡辺千尋
10:20~10:50 小船永福遺跡第1地点  盤古堂 小池聡
10:50~11:00  休   憩
11:00~11:30 久野古墳群(仮7-2号・7-3号墳)  文化財課 山口剛志・木村知嗣
11:30~12:00 永塚北畑遺跡第7・8地点  文化財課 渡辺千尋
12:00~13:00  昼 休 み
13:00~14:00 (特別講演)(仮)小田原市内発掘調査の30年 文化財課 塚田順正
14:00~14:30 小田原城跡八幡山遺構群  (財)かながわ考古学財団 吉田智哉
14:30~15:00 展示解説(集会室)  各調査担当者
15:00~15:30 酒匂北川端遺跡第4地点  文化財課 渡辺千尋・小林竜一
15:30~16:00 小田原城下宮前町遺跡第2地点  文化財課 渡辺千尋・菊池良之
16:00~16:30 史跡小田原城跡馬屋曲輪  文化財課 諏訪間順

※入場無料。事前申込不用。入退場自由。

お問い合わせ 文化財課 0465-33-1715  

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/culture/isekihapyo.html


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神田神保町 慶文堂書店 [考古学]

10/24 石器文化研究会例会のため、明治大学へ

昼は神保町の散策

明治に行く時は時間があると古書店を散策します。

IMG_6043.JPG 

考古学の概説書、報告書など揃っています。

ただ、ここは高いので一度も買ったことはありません。

たとえば、神奈川県の報告書は、寺尾遺跡など1万円もしていました。

およそ頒布価格の5倍から10倍の価格設定です。

この値段で、私の書庫の本を換算すると3000万円以上にはなります。

私は資産家なのです。

でも、実際に引き取ってもらうとしたらその100分の1くらいでしょう。

 

IMG_6044.JPG


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沼津市「辻畑(つじばたけ)古墳」 [考古学]

沼津市の「辻畑(つじばたけ)古墳」が話題になっています。

さる9月13日に現場見学会があり、1200人もの見学者があったようです。

私も8月7日に見学しましたが、大変興奮しました。

この古墳は前方後方墳で、愛知県埋文センターの赤塚次郎氏により、

出土土器の鑑定が行われ、廻間2式と位置付けられました。

出土土器の編年的位置づけからは、奈良県桜井市の纒向(まきむく)石塚古墳

などと並ぶ、最古期の古墳の可能性がでてきました。

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090907/CK2009090702000167.html?ref=related

7/13見学会の様子

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090908/CK2009090802000187.html

 社会面の記事

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009090702000140.html?ref=related

 せっかくですから、私が見学した際の写真もアップします。

IMG_5003.JPG

沼津の人は誰でも知っている元の熊野神社の位置にあり、

現在、神社は古墳の隣に移設(新築)されています。

IMG_5005.JPG

愛鷹ローム層まで削り版築が行われています。

 

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主体部には鏡も出土

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鏡とともに甲冑のような遺物も

IMG_5015.JPG

この古墳は、愛鷹山麓の尾根の最尖端に位置し、古東海道に接する位置という立地、

前方後方墳という墳形、3世紀前半という年代、大変興味深いものがあります。

足柄平野にも同時期の古墳が存在した可能性があると考えています。

その最も有力な古墳は千代大藪古墳なのですが、墳形も明確ではなく、

年代の決め手もありません。

小田原高校から出土した壺形埴輪の評価とあわせて、足柄平野における

前期古墳を考えるシンポジウムを企画しています。

詳細はほぼ決まっているのですが、公表できる時点で、こちらでもお知らせします。

平成22年1月30日小田原市かもめ図書館で開催の予定です。


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かながわ考古学財団 発掘調査成果発表会 [考古学]

神奈川考古学会のメーリングからこちらに張り付けます。

今年は、埋文センターの研修室での開催ということで、事前申し込み制となっているようです。

詳しくは 財団HPをご覧ください。

URL     :http://www.kaf.or.jp/
タイトル:発掘調査成果発表会

【日時】第1回 10月10日
    (午前の部・午後の部、1日2回(午前・午後)同じ発表を行います。)
     伊勢原市 下糟谷・丸山遺跡(弥生・古墳) 
     茅ヶ崎市 七堂伽藍跡(古代)
     横浜市  上行寺裏遺跡(中近世)
     小田原市 小田原城跡八幡山遺構群(中世)
    第2回 11月14日
    (午前の部・午後の部、1日2回(午前・午後)同じ発表を行います。)
     相模原市 小保戸・大保戸遺跡(旧石器・縄文) 
     相模原市 畑久保西遺跡(縄文)
     伊勢原市 子易・大坪遺跡(縄文)
     伊勢原市 西富岡・向畑遺跡(古代)
   午前の部は10時から、午後の部は13時から

【会場】神奈川県埋蔵文化財センター研修室
【定員】各部80名(応募者多数の場合は申込先着順)
【〆切】第1回 10月5日必着   第2回 11月9日必着
【申込方法】 行事名(参加希望日と午前または午後を明記)・住所・電話番号・氏名(フリガナ)を明記し往復ハガキまたはメールにてかながわ考古学財団野庭出土品整理室へ

野庭出土品整理室
    〒234-0056 横浜市港南区野庭町1660
        TEL  045-842-9888
       アドレス noba@kaf.or.jp


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小田原市学芸員採用試験の日程 [考古学]

9月15日付の広報小田原に採用試験の日程が掲載されました。

詳しくは9/16の説明会で確認するか、職員課までお問い合わせください。

受験の方は、必要な書類を早急に取りそろえください。

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/informatio/announcing/public/09public_15/odawalife090915.html

 以下、必要部分のみ転載します。

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市職員採用試験(後期試験)
市民の最良のパートナーとなるのは君だ!~情熱を持ち、自ら考え、明るくチャレンジ精神のあるかたを求めます~
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問 職員課 電話0465-33-1241


平成22年4月採用の職員を選考するため、後期試験を行います。その概要についてお知らせします。
職種/受験資格/採用予定人員

学芸員
昭和54年4月2日以降に生まれ、学芸員の資格を有する(見込む)かた/若干名

第1次試験:面接、筆記試験【教養試験、専門試験(消防職、学芸員、一般事務を除く)】


※第1次試験合格者に対して、第2次試験(面接など)を行います(試験は第3次試験まで)。

【申】市ホームページ上で電子申請をした後、9月27日日曜日まで(消印有効)に、申込書などを郵送または持参(持参する場合の受け付けは、市役所開庁日の17:00まで)。


 〒250-8555 小田原市職員課

職員課に持参する場合に限り、9月28日月曜日17:00まで受け付けます。


●第1次試験日
【面接】10月10日土曜日・11日日曜日・12日祝日・17日土曜日・18日日曜日のいずれか指定する日時
【筆記試験】10月18日日曜日


※詳しくは、職員課、市役所総合案内、消防本部、マロニエ、いずみ、支所・連絡所および窓口コーナーで配布する「職員採用試験案内」をご覧ください。市ホームページにも掲示します。

 


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第63回日本人類学会 日本人類学会骨考古学分科会シンポジウムのお知らせ [考古学]

興味深いシンポジウムのご案内です。

シンポジウムのポスターもこちらでご覧ください。

http://www.jinrui.ib.k.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi/osteoarchaeology?page=2009%C7%AF%C5%D9%A5%B7%A5%F3%A5%DD%A5%B8%A5%A6%A5%E0

以下、転載します。

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2009年度シンポジウム「縄文生業の地域性と多様性をさぐる」

  • 日時:2009年10月3日(土)9:00~12:00
  • 会場:Schonbach Sabo(シェーンバッハ・サボー)「立山」

第63回日本人類学会大会URL:http://www2.tmig.or.jp/jinrui63/

  • 世話人:米田穣
  • 共催:
    • 総合地球環境学研究所プロジェクトD-02「日本列島における人間-自然相互間の歴史的・文化的検討」(プロジェクトリーダー・湯本貴和)
    • 科学研究費補助金基盤研究(B)「新手法による日本人集団形成に関する研究」(研究代表者・米田穣)

開催趣旨

縄文時代は地域的な多様性を認めながらも通底する共通要素が強い文化圏であると考えられています。その分布域には、南北に長い日本列島の北海道から沖縄諸島までの、亜寒帯・温帯・亜熱帯の多様な生態系を含んでいます。そのような多様な生態系でみせた縄文生業の柔軟性は、どのような特徴から生み出されたものだったでしょうか?また、地域的な多様性は実体はどのようなものであり、それは弥生時代以降の生業にどのような影響を与えたのでしょうか?本シンポジウムでは、縄文時代の生業活動の地域性について、骨を材料とした様々な角度から再検討し、縄文時代の人びとの生態について総合的な視点を獲得することを目的とし、議論を行います。

スケジュール(発表20分 質疑5分):

  • シンポジウム趣旨:米田穣(東京大学)9:00~9:05
  1. 物質文化からみた縄文生業の地域性:山田康弘(島根大学)9:05~9:30
  2. 動物組成からみた縄文生業の地域性:鵜澤和宏(東亜大学)9:30~9:55
  3. 同位体分析からみた現代日本人の食生態と地域生態系:陀安一郎(京都大学)9:55~10:20
  4. 同位体分析からみた縄文生業の地域性:米田穣(東京大学)10:20~10:45
  5. 縄文時代人の齲歯率の地理差から生業を考える:藤田尚(新潟県立看護大学)10:45~11:10
  6. 総合討論 11:10~11:30
  • 骨考古学分科会総会: 11:30~12:00
    • 名簿の確認
    • 会計報告
    • 幹事会メンバーの承認
    • 分科会細則および管理規則の承認
    • 次回シンポジウムテーマの募集

発表要旨

「物質文化からみた縄文生業の地域性」

山田康弘(島根大・法文・社会文化)

食物残渣である動植物遺存体という直接的な証拠の検討を除いた場合、考古学的に縄文時代の食性およびその直接的要因となる生業形態を探るためには、石器や骨角器などの遺物の組成や、貯蔵穴や植物加工場などの遺構のあり方を検討するという方法論がこれまでにも採用されてきた。このようなオーソドックスな考古学的手法によって、各地域の生業形態のあり方が、これまでにもすでに明らかにされてきている。これら先学の研究成果を踏襲しつつ、今回の発表においても石器や骨角器の組成や、貯蔵穴のあり方といった考古学的資料の分析を軸として、日本列島各地域における生業形態、およびその地域性について概観してみることにしたい。

「動物組成からみた縄文生業の地域性」

鵜澤和宏(東亜大・人間科・人間社会)

動物地理学上、日本列島は奄美諸島以南の東洋区とこれより北の旧北区にまたがった位置にある。旧北区の中でも北海道の動物相はより北方域に近縁種をもち独自性を示す一方、本州、四国、九州における動物構成は同じとされる。しかし出土動物の種構成は、本土域の遺跡においても変異が大きいことが知られている。以上のことから、縄文時代の生業は北海道と沖縄で独自の展開を示しつながら、基本的にローカルな生態系と強く結びついて営まれたとの認識が形成されてきた。本研究では入れ子構造分析を用いて出土動物相の遺跡間比較を行い、本土域における動物利用の地域性について再検討した。

「同位体分析からみた現代日本人の食生態と地域生態系」

陀安一郎(京都大・生態セ),石丸恵利子,湯本貴和(地球研)

生物の体に含まれる元素の安定同位体比は、食物の安定同位体比に影響を受けるため、生態学における食物網解析に用いられて来た。この手法は人類においても同様に使えるため、考古学や人類学の分野でも用いられている。本発表では、古人骨と現代人の食生態を比較することを目的とし、現代日本人の髪の毛における炭素・窒素安定同位体比を測定した結果について述べる。日本列島における地理的同位体分布、サンプリングと同時にとったアンケート結果、さらに南川らによる1980年代の日本人の髪の毛の同位体比と比較することにより、炭素・窒素安定同位体比からみた現代日本人の食生態の特徴が明らかになった。

「同位体分析からみた縄文生業の地域性」

米田 穣(東京大・新領域・先端生命),土肥直美,石田 肇(琉球大・医・解剖),
百々幸雄(東北大・医・解剖)

縄文時代は一般的に、狩猟採集漁撈を中心とした生業活動を持っていたと考えられており、北海道から沖縄諸島まで分布していたと考えられている。もちろん、地域生態系によって生活様式は異なっていたと考えられるが、水田稲作農耕によって本州・九州・四国の弥生文化、北海道の続縄文文化、沖縄の貝塚文化後期と区別される弥生文化相当期よりも、明らかに通底する共通点が多いと認識されている。本研究では、縄文時代から弥生時代相当期の人骨資料について、炭素・窒素同位体比を分析し、北海道、本州、沖縄について比較検討した。これらの3地域では、縄文時代には異なる食生態を有しており、異なる適応形態が稲作受容に影響した可能性がある。

「縄文時代人の齲歯率の地理差から生業を考える」

藤田 尚(新潟県立看護大・看護・人類)

縄文時代人の齲歯率には、地理的な差がある。演者が調査した結果、外洋に面した貝塚の縄文人は概して齲歯率が高く、内海や山間部、洞穴遺跡から出土した縄文人は、概して齲歯率が低い傾向にある。このような縄文人における齲歯率の違いは、時代差とともに、地理的な要因による当時の生業の差を反映していると考えられる。従って、齲歯率の差から、間接的ではあるが、当時の食生活やライフスタイルなどを、ある程度推定していくことが可能であると考える。今回の発表では、地理的な齲歯率の差が、どのようなファクターで生じたのか、そこから見えてくる縄文人の生業はどのようなものなのかを論ずると共に、縄文人の寿命や健康状態にも触れてみたい。


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信州旅行11  弘法山古墳 [考古学]

松本行きのもう一つの目的は弘法山古墳に行くことでした。

松本市考古博物館は月曜のため休館

弘法山古墳は3世紀代の前方後方墳です。Wikipedia抜粋

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松本市南西部の中山の先端(弘法山、標高約650m)にあり、墳丘長66メートルで古墳の出現期の3世紀中葉に遡ると考えられているが、4世紀のものという説もある。東日本特有の前方後円墳に先駆けて前方後方墳が出現し、長野県では長野市姫塚古墳が同時期の前方後方墳であり、山梨県では4世紀の築造である小平沢古墳が出現している。

埋葬施設は墳丘の長軸に直交する竪穴式石室状の礫槨で天井石はない。箱形の木棺に埋葬されていたものとみられる。内部からは「上方作鏡」銘の四獣文鏡1面、銅鏃1、鉄剣3、勾玉、ガラス小玉738、鉄斧1、鉄鏃24、S字状口縁台付甕などが発見された。出土したものは同市中山の松本市立考古博物館に展示されている。

棺の外側には壺・高坏・手あぶり型土器などを葬送儀礼が行われている。その土器は濃尾平野の元屋敷式土器である可能性が強い。また畿内地方の土器型式でいうと庄内式の新しい段階のものか布留式の最も古い段階のものと考えられる。

前方後方墳は、弥生後期に東海地方西部の濃尾平野において見られる前方後方形の方形周溝墓が祖形であるとも考えられており、濃尾平野は『魏志倭人伝』に出てくる邪馬台国と闘った狗奴国(くなこく)が展開していたとする説があることや、東海地方特有のS字甕が出土していることから、被葬者は濃尾地方の勢力と結んだ地域の首長墓とも考えられる。

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眺望の良さは最高でした。

古墳の整備はこんなものでしょうか?

前方後円墳だと葺き石もあるし、整備の使用もあるのですが、

それでもシンプルなのでこれはこれで良いですね。

 


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 平成21年度小田原市職員採用試験(後期日程)説明会 [考古学]

平成21年度職員採用試験(後期日程) 説明会の開催について
 
 
 

職員採用について、受験者に対する説明会があります。 

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/informatio/staffin/saiyosetsumei.html

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平成21年度職員採用試験(後期日程)説明会を次のとおり実施します。
 保健師、保育士・幼稚園教諭、消防士、学芸員である職員も出席し、皆さんの
質問にお答えします。

1 日時  平成21年9月16日(水)13:30 開場
          ※第1回説明 14:00~
          ※第2回説明 15:00~
          ※第3回説明 16:00~

     (注)第1回から第3回まで、いずれも同じ内容の説明となります。
        なお、参加に際して予約、連絡などの必要はありませんので、随時お越しください。

2 場所  市役所7階 大会議室

3 内容  (1) 試験の概要説明
       (2) 職種ごとの業務内容
       (3) 待遇等
       (4) 職員との質疑
       ※全体説明の後、職種ごとのブースでの説明を行います。     

4 対象者 平成21年度職員採用試験(後期日程)の受験資格を有する方
      ※ホームページに掲載中の
       「平成21年度小田原市職員採用試験(後期日程)の予定について」
       において試験を実施する職種、受験資格を示しています。

  
>>「平成21年度小田原市職員採用試験(後期日程)の予定について」

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小田原市で学芸員採用 [考古学]

小田原市でも学芸員採用試験があります。

詳細は未定ですが、本日付けで小田原市HPにアップされました。

受験資格のある方、今から準備しておいてください。

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/informatio/staffin/saiyo20kouki.html

以下、転載、赤字は筆者強調

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平成21年度小田原市職員採用試験(後期日程)の予定についてお知らせします。

◎募集予定職種及び受験資格の概要

 1 保健師
   *昭和44年4月2日以降に生まれ、保健師の資格を有する(見込む)方

 2 保育士・幼稚園教諭A
   *昭和58年4月2日以降に生まれ、保育士・幼稚園教諭両方の
    資格を有する(見込む)方

 3 保育士・幼稚園教諭B【育児休業代替任期付】
   *昭和27年4月2日以降に生まれ、保育士・幼稚園教諭両方の資格を有し、
    職務経験が3年以上の方
       
 4 消防職
   *昭和60年4月2日以降に生まれ、身体的条件(身長、体重、視力、聴力など)
    を満たす方

 5 学芸員
   *昭和54年4月2日以降に生まれ、学芸員の資格を有する(見込む)方

 6 土木技術
   *昭和49年4月2日以降に生まれ、専門の科目を履修した方

 7 建築技術
   *昭和49年4月2日以降に生まれ、専門の科目を履修した方

 8 電気技術
   *昭和49年4月2日以降に生まれ、専門の科目を履修した方

 9 一般事務【身体障害者対象】
   *昭和25年4月2日以降に生まれ、次の条件を満たす方
    ・身体障害者手帳の交付を受けている方
    ・自力による通勤および事務作業が可能な方
    ・活字印刷文による出題に対応できる方

        
◎採用予定人員
  いずれも若干名

◎試験実施予定時期
  1次試験を10月中旬に実施予定

※条件、試験日時、試験内容、提出書類など詳しくは、9月15日から配布する
「職員採用試験(後期日程)の案内」をご確認ください。(ホームページにも掲示します。)


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足柄平野の前期古墳 [考古学]

昨日は小田原高校の見学会二日目が無事に行われた。

真夏の暑さの中、70名ほどの参加者があった。

IMG_4877.JPG

IMG_4878.JPG

埴輪が出土した場所は、プール更衣室基礎の直下、

堀の覆土上層にあたります。

IMG_4880.JPG

プール更衣室の基礎、奥の石積みは古墳墳丘を削り

設置されたものと考えられます。

IMG_4882.JPG

調査区の隣には弓道場、その背後には高台と呼ばれる小山があり、これが墳丘と考えられます。

出土した壺形埴輪の編年からは4世紀中~後半に位置付けられ、古墳の年代を推定できます。

そして、現況の地形は大きく改変されているため、墳形はまったく不明ですが、(埴輪の年代から推定される)4世紀後半の古墳は、前方後円墳であった可能性が最も高いと考えられます。

長野県更埴の森将軍塚古墳などのように、眼下の平野から見上げる位置に作られ

ていることが多いのですが、この位置は八幡山丘陵の尾根筋の周囲から最もよく見える位置にあり、

他の前期古墳の立地とも共通します。

今後、測量等の追加調査を待たなければなりませんが、南北に長軸を持つ前方後円墳の考えたいと思います。

写真の弓道場の位置がくびれ部に当たる可能性があるので、ここを掘ると周溝が確認できるかもしれません。

いずれにしても、多くの古墳研究者に注目してもらい、多角的な検討が行われることを望みます。

また、縄張り的な検討もあわせて行わなければならないのは言うまでもありません。


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杉山博久先生古稀記念論集『地域と学史の考古学』が刊行されました。 [考古学]

先日、杉山博久先生の古稀記念祝賀会を報告をしましたが、

少し遅れて記念論文集が刊行されましたのでお知らせします。

私も発起人として執筆の予定でしたが、かないませんでした。

六一書房から刊行されました。

 http://www.book61.co.jp/book_html/N03744/ 

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N03744
書名 地域と学史の考古学
シリーズ 
著者 杉山博久先生古稀記念論集刊行会 編
出版社 六一書房
出版年 2009/07
価格 5,880円
会員割引 割引有 在庫 在庫有
判 B5 ページ カバー 354
  Cコード 3021
  ISBN 978-4-947743-76-3
内容・目次
<内容紹介>
杉山博久先生は、神奈川県小田原市にあって長らく小田原考古学研究会会報を主宰されてこられた。杉山先生は昨年古稀を迎えられ、そのお祝いとして小田原考古学会報に執筆した仲間を中心として献呈した論集である。杉山先生の研究地域である神奈川県域から発信する論考10篇(地域の考古学)と、杉山先生の研究分野である日本考古学史をテーマとする論考4篇(学史の考古学)と、考古学と民俗学の接点を求める論考2篇により構成される。いずれも第一線で活躍する研究者による力作である。そのほか友人、知人による思い出の記と、本人による「『小田原考古学研究会会報』刊行の頃~多くの学友に支えられて~」を加えることができた。

<目次>
杉山博久先生の古稀を祝して

Ⅰ部 地域の考古学
  武相地域における隆起線文土器の編年 ……………………………………… 戸田哲也
  神之木台Ⅰ式土器の研究 ……………………………………………………… 澁谷昌彦  
  蛍光X線分析法による縄文土器のフォッサマグナ東西の判別 …………… 池谷信之  
    ―東海地方および南関東地方の事例から―             増島 淳
  恩名沖原遺跡出土の浅鉢形土器について …………………………………… 土肥 孝  
  縄文時代後期の配石集落址―秦野市曽屋吹上遺跡の再検討を通じて― … 山本暉久  
  縄文時代後晩期の降下火山灰と伊豆・相模の社会 ………………………… 杉山浩平  
  杉山博久先生の西相模古式弥生土器研究 …………………………………… 谷口 肇  
  卜占に係る刻み目痕を持つ骨角製文物考 …………………………………… 大竹憲治  
    ―神奈川県豊田本郷遺跡の事例を中心に―
  カツオ釣り用の角釣針について ……………………………………………… 渡辺 誠  
  所謂肋状仕上げの横穴墓について―類例の追加と課題― ………………… 鈴木一男  
  相模国高座郡衙(西方A遺跡)の諸問題について ………………………… 明石 新  
  史跡旧相模川橋脚にみる文化財保護の歩み ………………………………… 大村浩司  

Ⅱ部 学史の考古学
  混乱の大正後半からミネルヴァの論争まで ………………………………… 中村五郎  
  箱根のN.G.マンロー …………………………………………………………… 岡本孝之  
  石野瑛の原風景―岐阜県における足跡― …………………………………… 大倉 潤  
  僻遠の地に独りで―真﨑勇助小伝― ………………………………………… 杉山博久  

Ⅲ部 民俗と考古学
  西湘地方の成木責め・月見団子の盗み習俗、
             そして一つ目小僧伝承の起源 …………………… 高山 純  
  考古学者が体験したシカ猟―静岡県静岡市梅ケ島における事例― ……… 長谷川豊  

Ⅳ部 思い出
  小田原と八王子 ………………………………………………………………… 椚 國男  
  杉山博久先生と学んだ地域の歴史 …………………………………………… 栁川清彦  
  杉山博久先生と平沢同明遺跡の調査 ………………………………………… 設楽博己  
  杉山博久先生と日本考古学史研究 …………………………………………… 望月幹夫  
  杉山博久先生の思い出 ………………………………………………………… 小安和順  
  杉山博久先生との思い出 ……………………………………………………… 樋口誠司  
  『小田原考古学研究会会報』刊行の頃―多くの学友に支えられて― …… 杉山博久  
杉山博久先生略年譜
執筆者一覧

IMG_4670.JPG 

この度、限定2部、4500円+送料着払いでお送りできます。

私までメールください。 j-suwama@ga2.so-net.ne.jp

 


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矢板市教育委員会 学芸員採用情報 [考古学]

高原山黒曜石原産地を抱える矢板市で学芸員の採用があります。

長く市教委で文化財の担当者として勤められた石川さんの後任人事ということのようです。

当然、高原山原産地の調査や史跡指定に向けての事務も重要な仕事になると思います。

詳しくは市のHPをご覧いただきたいのですが、学芸員(考古)1名(一般事務D)の枠です。
即戦力を求めているようです。

何と採用枠は私の受験資格がある昭和34年4月2日生まれからとなっています。

地元の方、地元でない方、高原山黒曜石原産地を世界に売り出してくれる方、

是非、応募してください。

http://www.city.yaita.tochigi.jp/tannki-keisai/22saiyousiken-annai.pdf=jp

 


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発掘された日本列島2009 江戸東京博物館 [考古学]

昨日は、石器文化研究会への参加のため明治大学へ行きましたが、その前に

「発掘された日本列島2009」を見に江戸東京博物館に行ってきました。

先日、7/6の文化庁出張の際に博物館まで行ったのですが、月曜休館日だったので、

再度の両国行きでした。

列島展 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/dai2/2009/0620/0620.html

IMG_4614.JPG

その前に時間がなかったので、松屋へ

IMG_4612.JPG

新製品のトマトカレー290円 

これは意外にうまかった。安いし早いし。

IMG_4610.JPG

みそ汁つきです。

IMG_4627.JPG

文化庁調査官(都合により学芸員の変更?)による説明会

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唯一の旧石器の展示品は愛宕山遺跡の石斧とナイフ形石器

展示一覧は↓

http://www.bunka.go.jp/oshirase_koubo_saiyou/2009/pdf/hakkutsu_nihon_besshi.pdf

 

横浜 山下町も展示されていました。

昨日は調査担当のA野さんも展示解説員でいました。

地域展は「戦国城館の宝もの」で八王子城、騎西城などの優品が展示されていました。

IMG_4624.JPG

江戸東京博物館では8/2までです。

まだの方、是非見てください。

招待券少しあります。手渡しできる方、メールください。

j-suwama@ga2.so-net.ne.jp

 

 

 


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杉山博久先生古稀記念祝賀会 [考古学]

一昨日、7月5日は、小田原地方で長く考古学研究を進めてこられた

杉山博久先生の古稀の祝賀会が小田原市城内の二宮神社でありました。

先生は小田原城内高等学校の教職にありながら、小田原市をはじめとする神奈川県西部の多くの発掘調査を手掛け、市町村史や研究論文を多く執筆されています。

還暦を過ぎてからも考古学史を中心に旺盛な執筆活動を行っています。

先生は昭和12年生まれなので、古稀を少し過ぎたのですが、先生の指導を受けた多くの考古学関係者が参集しました。

まずは、今回の世話人でもある戸田哲也氏の経緯を含めたちょっと長い挨拶があり、早稲田大学の同期、埼玉の吉川先生のご挨拶、そして、乾杯を塚田小田原市文化財統括担当参事と続き、岡本孝之(慶応大)さんをはじめとする多くの方の祝辞が続きました。

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花束贈呈 杉山先生ご夫妻

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今回の総括責任者 戸田哲也さん

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吉川先生

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塚田さんの乾杯

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美味しい料理とワインと焼酎

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八海山の米焼酎もいただきました。

12:00~14:00過ぎまでの短い時間でしたので、

二次会は小田原駅前の寿庵という蕎麦屋でおこないました。

私と弟は父の外泊後の入院のため一次会で失礼しました。

 


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神奈川県 学芸員 埋蔵文化財専門職 採用情報 [考古学]

神奈川県では、埋蔵文化財の専門職員の退職が相次いでおり、かつ、高齢化が進んでおりましたが、

やっと、採用することになったようです。

県立博物館では、4名の採用で、歴史博物館として考古担当は1枠。

川口学芸部長が退職し、国平さんも再任用期間が終わるとなると

考古担当学芸員は1名でしようか。それとも県職から中堅どころを回すのでしょうか?

埋蔵文化財担当は1名の採用枠です。生涯学習文化財課か中村町駐在(埋文センター)かどこに配属されるのでしょうか?

昭和52年生まれまで、対象となるので32歳までと、受験者が殺到しそうですね。

有資格の方、是非とも公務員試験の勉強を頑張ってください。

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県職員(学芸員)募集
【専門分野】(1)日本美術史(漆・金工史)(2)考古学(縄文・弥生時代)(3)植物学(維管束植物・植物系統分類)(4)植物学(菌類)
【受験資格】昭和52年4月2日から昭和61年4月1日に生まれ、学芸員資格を有するか平成22年3月末までに取得見込みの方(外国籍の方も受験可)
【募集人数】(1)から(4)各1人
【勤務先】(1)(2)は県立歴史博物館(3)(4)は県立生命の星・地球博物館
【第1次選考日】平成21年9月20日
【採用日】平成22年4月1日以降
【受付期限】平成21年7月21日から8月10日まで(消印有効)
【申込書】各地域県政情報コーナー、県教育局行政課等で7月21日から配布。ホームページでも入手可
 教育局行政課
 045-210-8078
 045-210-8920
http://cgi.pref.kanagawa.jp/contents/oshirase/article_sea.php?anum=10558


県職員(埋蔵文化財職)募集
【受験資格】昭和52年4月2日から昭和63年4月1日に生まれ、大学又は大学院で考古学、史学、歴史地理学等を専攻して卒業したか平成22年3月末までに卒業見込みの方(外国籍の方も受験可)
【募集人数】1人
【第1次選考日】平成21年9月20日
【採用日】平成22年4月1日以降
【受付期限】平成21年7月21日から8月10日まで(消印有効)
【申込書】各地域県政情報コーナー、県教育局行政課等で7月21日から配布。ホームページでも入手可 

 教育局行政課
 045-210-8078
 045-210-8920
http://cgi.pref.kanagawa.jp/contents/oshirase/article_sea.php?anum=10559


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考古学協会参加記その4 「教科書問題と資格制度」 [考古学]

考古学協会1日目、稲田先生の講演後は、八ヶ岳さんと日本旧石器学会の役員諸氏と合流し、懇親会に参加 蕎麦屋さんでした。旧石器学会のこと、特に会誌の査読について、飲みながらの議論が行われました。

当初、役員会は13:00から15:00の予定であったが、6月の総会へ向けた多くの課題の整理に議論が続き、17:00過ぎまで会議が続いたとのこと。お疲れ様でした。

その後、高田馬場に出て、八ヶ岳さんと二人で二次会 そして、22時過ぎにお開きにし、日本橋の妻の実家へ この春から都内の大学に進学した姪と母としばし話ました。

翌日は図書交換会と研究発表のため、9時過ぎに早稲田に到着

今年は小田原の宅は頼まなかったので、西相模の宅に居候させてもらう。

10:00過ぎからは、「社会科・歴史教科書等検討委員会「小学校6年生(歴史)教科書を考える-教科書改訂への提言-」に参加しました。

9:30からの松本富雄さんの発表の最後から2本目の佐藤宏之さんの「旧石器時代」と3本目の大竹幸恵さんの「縄文時代」までの発表を聞きました。

佐藤さんの発表では、1954年以降の教科書を確認する作業から、学習指導要領の改訂によって、取り上げられ方が大きく転換している点を挙げ、2000年の前・中期旧石器ねつ造の影響や一万箇所以上の遺跡の存在が全く触れられていないことや、縄文時代への歴史的なつながりを理解させる視点がないことなどを指摘されました。

多くの日本列島の旧石器時代の生活やその特徴が明確になる中、取り上げられるものはわずかに一部の教科書で「野尻湖遺跡群」 「岩宿遺跡」があるのみであることは改めて指摘されました。

大竹さんの発表では、自らが小学校の教科書で縄文時代の歴史に触れ、考古学へと進んだことなど冒頭でを話し、年代ごとに取り上げられる遺跡や内容が整理された。

1980年代は加曾利貝塚、90年代は鳥浜貝塚、2000年代は三内丸山遺跡となっていること、2002年以降は補足的な扱いとして、時間があれば触れる発展的学習として頁が確保されている状況であり、それも2社のみで、他社は三内丸山遺跡がコラムとして扱われている程度とのこと。

いずれにしても、教科書には最初の習う日本の歴史は「米作りのはじまりと国家の統一」から始まるという状況のようであり、列島の歴史と文化を旧石器時代から記述する必要がある。

日本旧石器学会でも、教科書問題を課題として活動を進めるという方向性を模索しているようであり、今後の展開に期待したい。

昼は近くのラーメン店に行き、14:00からの「シンポジウム 埋蔵文化財の資格制度を考える」を聞きました。

内容については、north-archaeo さんが、ご自身のブログで詳細に報告されているのでそちらをご覧ください。

研究室の窓  http://northarch.exblog.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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考古学協会参加記その2「総会」 [考古学]

日本考古学協会の総会は10:00から大隈記念講堂大講堂で開催された。
少し遅れて到着し、受付を済ませ会場に

新入会員の紹介をしているところでした。

そして、総会は、事業計画などの審議があり、特に協会への寄贈図書の取り扱いに関する提案文章の書き換えで、長い時間議論がありました。
一般社団法人への移行に伴う定款改正については、役員諸氏の努力により規定の委任状がそろったこともあり、すんなり可決となりました。
いずれにしても、議長団、役員の皆さん、お疲れ様でした。

IMG_3838.JPG
総会の様子 新入会員を代表してあいさつがありました。なかなか立派な挨拶でした。

昼は近くの食堂へ
近藤先生、矢島先生、佐古さん、大竹さんお二人と入りました。

肝心の店名を確認しませんでしたが、老夫婦のお店でいかにも学生街のレストランといった感じで
安くてボリュームがあります。


IMG_3843.JPG
大竹さんの注文したカツライス

IMG_3845.JPG
私が注文したカツカレー
たしか600円くらいでした。
懐かしい甘口カレーでした。

お店の名前、早稲田の方ならどなたでもご存じでしょう。
コメントしておいてください。

午後の稲田先生の講演以降は次の機会に



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考古学協会参加記 [考古学]

この土日は早稲田大学で開催された日本考古学協会に参加してきました。

今回は定款の変更や新型インフルエンザの対策など事前にご苦労がありました。

協会役員、大学関係者の皆さん、お疲れ様でした。

詳しくはのちほど


IMG_3847.JPG

写真は長野の大竹さん


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縄文時代の暮らし  [考古学]

まだ、見ていませんが、こんなニュースが発表されました。

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縄文時代の暮らし 冊子で紹介/藤沢市教委暮らし・話題2009/05/28

http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivmay0905762/


 藤沢市内で発掘された縄文時代の遺跡の解説書「大地に刻まれた藤沢の歴史2~縄文時代~」を藤沢市教育委員会が刊行した。発掘調査を通じて、浮かび上がる当時の人々の暮らしぶりなどが紹介されている。解説書は旧石器時代をまとめたものに続いて二冊目。

 市内で見つかっている縄文時代の遺跡は現在、百七十二カ所。境川中流の地域では、土器文化の確立過程が読み取られる。さらに、慶応大学湘南藤沢キャンパス内遺跡・南鍜冶山遺跡で発掘された住居状遺構からは、定住生活に至る過程が明確になることが期待されている。

 解説書では、これまでの調査から「縄文文化のゆりかごが藤沢市内にあった」としている。また「豊かな自然と共生しつつ(中略)ある面では理想的なスローライフとでもいうべき生活」が見えてくるという。

 A4判百二ページで、オールカラー。二十八日から市政情報コーナー、文書館、市民ギャラリーで有償配布(千円)されるほか、市内図書館などでも閲覧できる。問い合わせは、市教委生涯学習課電話0466(46)5106。


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日本考古学協会総会の出欠確認 [考古学]

考古学協会役員の方から、5月30日の日本考古学協会総会への出欠確認がありました。

今回の総会では、会員の2/3以上の承認が必要な議案があるようで、だいぶ前から、何回かのメールでの連絡が入っていたのですが、出欠の集計をしたうえでの再度の依頼・確認というとなのでしょう。

昨日段階で、出席回答葉書と委任状の合計が、2/3(2772名)までに、632通ほど不足しているとのことです。

特に、神奈川県在住の協会員からの回答率が非常に悪く、266名中、未提出者141名もいるとのことです。

ここをご覧になった協会員の方、出欠のはがきの投函がまだの方、総会出席をする方でも、人数確認のためにかならず葉書の提出をしましょう。




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名古屋市・仙台市文化財関係職員採用情報 [考古学]

団塊の世代の大量退職を受けてなのでしょうか。
職員採用があります。

名古屋市学芸員(考古学)採用情報
http://www.city.nagoya.jp/shisei/shokuin/shokuin/nagoya00066904.html

仙台市文化財主事採用情報
http://www.city.sendai.jp/zinzi/ninyou/saiyou/gaiyou/index.html

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2009年度 神奈川県考古学会 総会のお知らせ [考古学]

神奈川県考古学会のメーリングリストから2009年度神奈川県考古学会総会をお知らせがありましたので転載します。


2009年度 神奈川県考古学会 総会
日時 平成21年5月9日(土)13:00~
    (12:30より受け付け開始)
場所 神奈川県埋蔵文化財センター 3階研修室
    (横浜市営地下鉄 阪東橋駅下車 徒歩7分)
議題 《2009年度総会》13:00 ~ 13:50
    2008年度事業報告及び収支決算報告、他
    2009年度事業計画案及び収支予算案、他
    その他

「かながわ考古トピックス」14:00 ~ 16:30
Ⅰ 演題:「顔面把手と釣手土器」
    講師 中村耕作氏
Ⅱ 演題:「鎌倉遺跡群検出の道路側溝について
      -若宮大路側溝を中心に-」
    講師 宇都洋平氏

http://www.koukokanagawa.net/


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新たな門出を祝う会 [考古学]

昨日は文化庁から奈良大学へと赴任された

「坂井秀弥さんの新たな門出を祝う会」が上野精養軒で盛大に開かれた。

文化庁調査官を16年間務めたのは前任の岡村道雄さん、河原純之さんの15年を超えるとのこと

関東甲信越ブロックの埋蔵文化財担当者を中心にNHKの毛利さん、俳優で考古学者の刈谷俊介さんら170名を超える方が参加されました。

中には10年ぶりにお会するもいて、いろいろな話ができました。

連休期間は、新幹線のこだま東京フリー切符や回数券が使えないので、東海道線で往復しました。

16時開会ということで、少し時間があったのでアメ横をぶらっと、すごい人でした。

IMG_3488.JPG

上野といえば西郷さんの銅像ですね。






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慶應義塾日吉キャンパス 日吉台地下壕入口施設の現地見学会 [考古学]

慶應義塾の安藤広道さんからご案内をいただきましたので
こちらで紹介します。

体育館建設にあたり、地下壕が検出され、坂詰秀一先生を座長とする諮問委員会で4回にわたって、
協議した答申を受け、建設位置を移動したということです。

以下は安藤さんからのご案内のメールです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

皆様

現在、発掘を行っております日吉台地下壕入口施設の現地見学会を、下
記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。

・日時:2009年4月12日(日) 13:00~15:00
・慶應義塾日吉キャンパス 蝮谷体育館(仮称)建設現場
 場所等の詳細は、下記URLにてご確認ください。
http://www.keio.ac.jp/ja/event/200904/kr7a43000000ujwc.html


アジア太平洋戦争末期に、帝国海軍の中枢機能がおかれていた「日吉台
地下壕」のはじめての本格的な発掘調査です。
3基の地下壕入口施設が発見され、うち2基で地下壕の出入口施設が検
出されています。地下壕の出入口構造に関わるきわめて重要な遺構群と
考えておりますので、是非、ご覧いただき、ご教示・ご意見を賜りたく
存じます。
残る1基についても今後調査を行う予定ですが、遺構確認に止めるつも
りですので、出入口施設の全貌を見ることができるのは、今回が最後の
機会になります。

日吉台地下壕、及び今回の発掘に至る経緯等に関しましては、下記の
URLもご参照ください。
http://keio150.jp/news/2009/20090409.html
http://hiyoshidai-chikagou.net/

なお、今回の発掘調査成果については、すでにプレスリリースをしてお
りますが、地下壕発見とその保存に至る経緯を説明する記者会見が、見
学会と同じ日曜日に開催されることもあり、見学会の情報が事前に報道
されることはないと思われます。お近くに近現代史、戦争(軍事)遺跡
等にご関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、今回の見学会、発掘
調査の情報をお伝えいただきたく存じます。

以下、省略

3月28日(土)下曽我・永塚遺跡探訪 [考古学]

3月28日(土) 今年で4年目となります、恒例の遺跡探訪会が開催されました。
10時過ぎに下曽我駅に御殿場線の時間に合わせて集合

IMG_2987.JPG

曽我兄弟の故地
曽我五郎・十郎は有名です。地元の有名なお菓子屋さんの看板にも大きく載っています。
IMG_2984.JPG

今回の担当者のS君の全体説明
およそ60名の参加者がありました。半分近くが千代・永塚周辺の地元の方々です。
IMG_2992.JPG

田園風景の中、散策開始
小川はきれいで地元の方ゴミを掃除したりして小魚がすめる環境を整えていました。カワセミも多く生息しています。
IMG_2994.JPG

途中の畑には菜の花が
IMG_2995.JPG

これはニンジンの花?と思ったら水菜ですかね?

IMG_2996.JPG

こちらは大根?
IMG_2997.JPG

今回は3枚の説明板が設置されました。一枚目は、永塚観音堂に設置されたています。
&Oさんの工房のすぐ隣です。


二枚目は曽我病院のところに
学史の名を残す下曽我遺跡は古代史研究の一頁を飾りました。
IMG_3004.JPG

三枚目は永耕園の道端に
IMG_3007.JPG

永塚遺跡は狭いので、千代遺跡の少し回りました。
千代廃寺(千代寺院)の説明は昨年看板を立てた忠魂碑のところで
IMG_3011.JPG

そして、三島神社で説明の後、駅へ

ご参加の皆様、スタッフの方、お疲れ様でした。


下曽我遺跡・永塚遺跡群を散策しよう! [考古学]

3/28土曜日
下曽我遺跡・永塚遺跡群を散策しよう!
--------------------
[申込]文化財課 電話0465-33-1715

永塚周辺では、平安時代の木曜日組み井戸のほか、土器や瓦などを敷いた道路状遺構など、
市の歴史を知るうえで重要な遺跡が多く見付かっています。
これらの遺跡群を、説明しながら1時間程度散策します。

【時】10:15~12:00(集合:JR下曽我駅改札口前)※小雨決行。
【申】3月25日水曜日までに。
※参加者全員に、パンフレットを差し上げます。
※集合場所へは、公共交通機関をご利用ください。

使い込んだ移植ごて [考古学]

とある現場の作業員さんの移植ごて

発掘には欠かせません。

金ヤスリで研ぎながら使いますが、

ここまで使い込んだものはなかなかないでしょう。

これだとなかなか遺構が掘れない?

IMG_7402.JPG


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