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辻畑古墳のシンポジウム [考古学]

注目すべき、沼津市辻畑古墳のシンポジウムが開催されます。 

http://s-koukogaku.org/kengaku.html 

昨年の夏に見学しましたが、この古墳の歴史的評価はとても注目しています。

http://jun3519.blog.so-net.ne.jp/2009-09-29

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第15回考古学研究会東海例会

東海地方における古墳出現期の諸相
―辻畑古墳出現の背景を考える―

期 日:2010年8月1日(日)
時 間:13:00~17:00
会 場:静岡大学静岡キャンパス、共通教育B棟301教室
13:00~13:15  挨拶・趣旨説明
13:15~13:45  報告1:高尾好之(沼津市教育委員会)
「沼津市辻畑古墳について」
13:45~14:15  報告2:渡井英誉(富士宮市教育委員会)
「駿河における古墳発生期の様相-辻畑古墳の年代を考える-」
14:15~14:25   休憩
14:25~14:55  報告3:中島和哉(養老町教育委員会)
「岐阜県西濃地域における古墳出現期の様相
-象鼻山古墳群の調査成果を中心に-」
14:55~15:25  報告4:古屋紀之(横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター)
「東国の出現期古墳と辻畑古墳―主に土器配置の様相から―」
    休憩
15:40~16:50   座談会
         司会 滝沢誠(静岡大学)
16:50~17:00  コメント・閉会挨拶

資料代 実費500~1000円
問合せ先 〒422-8529 静岡市駿河区大谷836
静岡大学人文学部考古学研究室 篠原和大 

e-mail:jsksino@ipc.shizuoka.ac.jp

 


史跡勝坂遺跡の整備 [考古学]

7月3日 相模原市旧石器ハテナ館での講演の際に、史跡勝坂遺跡公園にいってきました。

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駐車場へは案内が少なく何回も行ったり来たり

ずいぶん探しましたが、ようやくたどり着きました。

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今年、2月にオープンした史跡勝坂遺跡公園

駐車場は仮設です。

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公園までは段丘の斜面緑地を登ります。

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公園には管理事務所があります。トイレも完備。

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広し敷地は草が生えていて、シルバー人材のおじさんが

草刈りをしていました。広いから管理が大変です。

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復元住居が2棟

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整備は一段落のようですが、今後 湧水地付近での調査によって

水場遺構が発見されるとよいのですが、広場と森だけだと活用面ではきついですね。


シンポジウム「人間と海―完新世における環境変遷と人類活動―」のお知らせ [考古学]

こちらも興味深いシンポジウムですね。

http://www.meiji.ac.jp/koho/hus/html/1274867874.pdf

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シンポジウム「人間と海―完新世における環境変遷と人類活動―」の開催について 

日時: 2010年6月19日(土) 開場:12:30 開会:13:00 (閉会は17:00頃を予定)
場所: 明治大学駿河台校舎 リバティータワー 1013教室
講演 : 公開講演会:「海洋適応文化の形成」

(1)バルト海沿岸地域石器時代の人と海
  トーマス・テルベルガー教授(グライフスワルド大学)
(2)更新世終末期から初期完新世北アメリカにおける環境変動、生業の多様性と海洋適応の起源
  デーヴィッド・R・イエスナー教授(アラスカ大学)
(3)日本列島における海洋適応文化の形成
  矢島國雄教授(明治大学)
(4)C・J・トムセン(三時代法の創始者)の足跡の中で
  ―デンマークにおける完新世の人と環境の展示―
  ペーテル・V・ペテルセン博士(デンマーク国立博物館)

※ 入場無料、レジュメ配布・通訳付き
※ 翌日、専門家会議開催を開催いたします(要申込)
 


日本考古学協会蔵書の海外放出に反対する(声 明) [考古学]

先日の日本考古学協会総会の記事で少し触れましたが、協会図書の海外流出に対する反対の署名運動が展開されています。私のところにも依頼が来ています。 

今回の件は、考古学協会側が海外流出の危機にあることを十分に会員に周知できていないこと、すべての考古学協会会員との問題意識を共有して、有効な手立てを十分に議論してきたかが問われているようです。

私も海外流出には反対しますので、署名はさせてもらいますが、国内に受け皿が現れることを祈ります。

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2010年6月6日  

日本考古学協会蔵書の海外放出に反対する(声 明)

 考古学協会蔵書の海外放出に反対する有志

 

 

私たちは、考古学協会蔵書の英国セインズベリー日本芸術研究所への寄贈に反対します。

私たちはこれまで報告書や考古学関連図書を、日本考古学協会が掲げる考古学研究の深化と普
及・啓発の理念に同意して、協会に善意で無償供与してきました。当然、国内において活用して
欲しいという前提であります。それに応えることは、考古学の調査・研究を牽引する日本考古学
協会の責務であると考えます。

その考古学協会が数万点の報告書および関連図書を、ほとんどの研究者が閲覧しがたい海外に
押しやろうとしています。日本考古学協会そのものの存在意義が問われる行為でありましょう。

 私たちは、理事会議決を無効と考えます。したがって、それにもとづいて交わされたセインズ
ベリー日本芸術研究所との「覚書」も、もとより成立しないと理解しています。

国外への寄贈はまったくの想定外です。2009年度総会で理事会に図書の扱いを一任した時に決
められた「日本考古学協会所蔵図書寄贈先募集要項」の文面は、海外を想起させるものではなく、
しかも海外放出も想定内にあることに理事会は言及していません。総会後の状況の変化について
も、理事会はその説明を充分に行なったでしょうか。全く行なっていません。

協会所蔵図書は会員の付託を受けた日本考古学協会の学問的資産ともいうべきものであり、そ
の措置が2009年度総会時の前提とは異なるものである以上、以後の取り扱いについては、理事
会の承認事項ではなく、改めて総会での議決に委ねられなければならないものです。2010年3月
までに決着を付けるというスケジュールも、必然的に白紙に戻されるべきものです。

この1年間の状況を総会で報告し、今後の対応について議論し、賛否を会員に問うてこそ民主
的な手続きと言えるでしょう。

どの近代国家でも、その国固有の文化財を国外に出すことに制約を設けています。

協会に蓄積された図書は、敗戦後日本考古学の歩みをたどることができるかけがえのない“原
本”群であり、それ自体が文化財です。安易に文化財を海外放出させるべきではありません。国
家的損失を生じさせかねない今回の動きは、独り理事会の判断で決せられるものではないのであ
ります。

セインズベリー日本芸術研究所では資料をデータベース化し、インターネットでの活用を検討
していると言われています。驚くべきことに理事会は、これで日本考古学への世界的理解が進む
と考えているようです。しかし、デジタル化するならば、他力本願ではなく日本国内で実行すべ
きではないでしょうか。海外に向けても、日本国内から情報発信してこそ真の国際化と言えるの
であり、それこそが日本考古学協会の使命でありましょう。

 以上の認識から私たちは、日本考古学協会理事会の議決は手続き的に無効であり、日本におけ
る文化財保護の観点からも、協会蔵書の海外放出に反対し、再考を求めます。

 考古学協会蔵書の海外放出に反対する有志(五十音順)

飯村 均・五十嵐 彰・植木 武・小川 望・大竹 幸恵・大塚 初重・梶原 勝・上敷領 久・河合 英夫・
桐生 直彦・黒尾 和久・小林 謙一・佐古 和枝・十菱 駿武・武川 夏樹・田中 信・戸田 哲也・中山 真
治・新里 康・橋口 定志・橋本 久和・橋本 真紀夫・長谷川 渉・畑 大介・廣田 吉三郎・松崎 元樹・
松本 富雄・馬淵 和雄・三瓶 裕司・宮瀧 交二・八重樫 忠郎


日本考古学協会 会長 菊 池 徹 夫 様

 一、私たちここに名を記した者は、日本考古学協会蔵書の海外放出を憂い、国内に留め置き
活用できる状態にすることを希望します。

一、これを決めた2010年1月17日の理事会議決は手続き上無効であり、したがって受け入
れを希望した英国セインズベリー日本芸術研究所との覚書はもとより成立しないと考えま
す。

 

会 員 記入欄

名 前

住 所

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署名の依頼文は下記のとおりです。 

2010年6月6日

署 名 の お 願 い  

考古学協会蔵書の海外放出に反対する有志

 

私たちは日本考古学協会蔵書の海外放出に反対しています。協会蔵書は国内に留め
置き、誰もが利用しやすいようにすることが、日本の考古学研究を牽引する日本考古
学協会の責務であると考えるからです。

このことについて、私たちは別紙のような声明文を準備しました。ぜひこれをお読
みいただき、協会蔵書の海外放出が国家的損失ともいうべき取り返しのつかない行為
であるか知って頂きたいと思います。そして、私たちの考えに賛同していただけるな
らば、署名用紙にご署名をお願い致します。  

さまざまなお考えがあろうかと思います。しかしここは、協会蔵書という貴重な文
化財を国内に残す、というこの一点において力を結集しようではありませんか。

考古学協会会員・非会員を問いません。できるだけ多くの方々の賛同を得たいと考
えています。また、考古学研究者ではなくとも、考古学に興味を持つ一般の方々にも、
こんな問題があるということを知ってもらうことが大切だと考えます。

署名活動に決して長い時間が与えられているわけではありません。可能な限り速や
かにご記名をたまわり、周囲にも賛同者を募っていただけると幸いです。  

署名は、メールからダウンロードしたものを出力して手書きで行ない、まことに恐
縮ではありますが、下記宛てに郵送していただければ有難く存じます。用紙が埋まり
きらなくても構いません。なお、考古学協会会員の方は署名欄左端の枠内に○印をお
付けください。署名の代筆は無効です。  

送付先

 〒 101-8437 東京都千代田区一ツ橋2-2-1

 共立女子短期大学 生活科学科

 植木 武 気付

考古学協会蔵書の海外放出に反対する有志の会

 

 

 

 

 

 

 


 


沼津市教育委員会学芸員採用情報 [考古学]

沼津市教育委員会学芸員採用情報です。相当の倍率になるでしょうが、受験資格のある方、がんばってください。

くわしくは下記HPから 

http://www.city.numazu.shizuoka.jp/saiyou/bosyu.htm

平成22年度沼津市職員採用試験案内(平成23年度採用)

《大学卒》  一般事務、学芸員、技術(土木・建築・電気・機械)、消防

~本年度の主な変更点等~
受験資格の年齢要件は以下のとおりです。
(上限年齢:一般事務職31歳、学芸員31歳、各技術職30歳、消防職28歳)※H23.4.1時点年齢
第1次試験時に一般事務職・学芸員を対象に面接試験を行います。
9月中旬に実施する短大卒相当、高校卒相当の採用試験(一般事務、土木技術、消防)については、8月上旬に試験案内を配布します。申込受付時期は同じく8月上旬です。
9月上旬に実施する民間企業等職務経験者の採用試験(土木技術)についても、8月上旬に試験案内を配布します。申込受付時期は同じく8月上旬です。


教科書に「縄文時代」復活のニュース [考古学]

10年ぶりに教科書に「縄文時代」が復活するようです。 これからは「旧石器時代」の復活を目指しましょう。

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20100528-OYT1T00755.htm?from=navlp

6教科書に「縄文時代」復活、10年ぶり

 日本の歴史を扱う小学6年生の社会科の教科書から消えていた縄文時代が、来年度の教科書から10年ぶりに復活する。

 東京都江東区の教科書研究センターで公開された4社の教科書の見本には、縄文土器や土偶の写真、三内丸山遺跡(青森市)や加曽利(かそり)貝塚(千葉市)の写真や想像復元図などが載り、当時の暮らしが記述されている。

 小6社会の教科書は「ゆとり教育」に伴い、1998年の学習指導要領改訂で、最も古い時代の記述について「農耕の始まり、古墳について調べ、大和朝廷による国土の統一の様子が分かること」と規定。2002年度以降の教科書からは、農耕が始まったとされる弥生時代から記述が始まり、旧石器時代と縄文時代は原則として消えた。

 これに対して日本考古学協会は強く反発、記述の復活を求めてきたが、08年の学習指導要領で授業時間が増加したため、「狩猟・採集や農耕生活の始まり、古墳について調べ」などと改訂。検定を経て、縄文時代の記述が復活した。ただし、旧石器時代をくわしく取り上げた教科書はなかった。

2010年5月28日16時18分  読売新聞)

日本考古学協会総会一日目 [考古学]

5月22日は午前が日本考古学協会総会、午後は日本旧石器学会役員会でした。

考古学協会総会のほうは、協会所蔵の図書の取り扱いで紛糾しました。国内での申し出がなく、イギリスのセインズベリー日本研究所に移管することが決定事項として示されました。

これまで協会で所蔵した報告書や同人誌など8万冊という膨大な図書が海外流出ということになります。この件のやり取りはこちらのブログでhttp://blogs.yahoo.co.jp/yhojo_6261/archive/2010/5/23

12:30過ぎまで総会会場にいたのですが、午後の役員会の前に学食でカレーをサクっと食べて午後の会議に臨みました。 

午後の日本旧石器学会の役員会はこの6月の総会にあわせて、事業報告や秋のAPAの対応などが協議されました。そして、役員改選に伴う新人事の協議を行われました。これについては、ここで洩らすわけにはいきません。総会までヒミツです。

 

 


今年の考古学協会は国士舘大学で開催されます [考古学]

今年の日本考古学協会は国士舘大学で開催されます。今年は、小田原市は図書交換会に参加しません。昭和62年から連続してブースをブースを借りていたのですがので、とうとう報告書の増刷もなくなりました。

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http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaa2/convention/index.htm

第76回(2010年度)総会へのご案内
期日:2010年5月22日(土)・23日(日)
会場:国士舘大学世田谷キャンパス(東京都世田谷区世田谷4-28-1)
主催:一般社団法人日本考古学協会・日本考古学協会第76回総会実行委員会
事務局:日本考古学協会第76回総会実行委員会(実行委員長 須田 勉)
〒154-0017 東京都世田谷区世田谷4-28-1
国士舘大学文学部考古学研究室
TEL 03-5481-3248
日程:
5月21日(金) 
 埋蔵文化財保護対策委員会 14:00~17:00 
 理事会 16:00~ 
5月22日(土) 
 総会 10:00~12:30,
13:30~14:00 
 公開講演会 14:00~17:00 
 懇親会 17:30~19:30 
5月23日(日) 
 研究発表会(口頭発表) 10:00~16:35 
 研究発表会(ポスターセッション) 10:00~16:30 
 図書交換会 10:00~15:30 

研究発表では、次の発表を聞こうと考えています。

◆第2会場:国士舘大学梅ヶ丘校舎34号館B棟 3階 303教室 
10. 10時00分~10時25分  松藤和人・成瀬敏郎・林田 明・渡辺満久・菊池強一・麻柄一志 「出雲市砂原遺跡の学術調査」 
11. 10時25分~10時50分  大竹憲昭・鶴田典昭 「長野県飯田市竹佐中原遺跡における旧石器時代の石器文化」 
12. 10時50分~11時15分  高橋瑠実・及川 穣・鴨志田篤二・川崎純徳・安蒜政雄 「茨城県ひたちなか市後野遺跡の研究(2)-B地区細石器石器群の形成過程-」 
13. 11時15分~11時40分  安達 登・藤山龍造 「遺伝学と考古学の接点-ミトコンドリアDNA解析に見る北海道・東北日本の“縄文人”とその由来-」 

特に砂原遺跡は注目の発表となります。一定の整理・研究の結果として、どのような評価が行われるのか注視したいと思います。


平塚市で学芸員採用試験があります [考古学]

 平塚市で学芸員採用試験があります。

考古学専攻の学芸員なのか詳細はあきらかではありませんが、

平塚は旧石器から古代までは素晴らしい遺跡と資料に恵まれていて良いフィールドですね。

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/shokuin/shokuinjukenannai.htm

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平成22年度職員採用試験の実施について(予定)


 平成22年度職員採用試験を次のとおり予定しています。
 試験の詳細は、当ウェブサイト(5月5日掲載)及び広報ひらつか(発行は5月5日以降)にお知らせします。
 
 ◎ 第1次試験日 6月27日(日)

 ◎ 募集職種及び採用予定人数

 【平成22年10月1日採用予定】
  ・一般事務   8名
  ・保育士   3名
 
 【平成23年4月1日採用予定】
  ・一般事務   20名
  ・一般事務(社会福祉士)   2名
  ・一般事務(障がい者対象)   2名
  ・学芸員   1名
  ・土木技師   4名
  ・建築技師   2名
  ・電気技師   1名
  ・機械技師   1名
  ・化学技師   1名


小田原市郷土文化館研究報告の刊行 [考古学]

小田原市郷土文化館刊行物のお知らせです。

以前の刊行物も在庫があります。詳しくは下記HPまで

 

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/e_f/kyodo/kyodo-books.html

 

『小田原市郷土文化館研究報告』46号 2010年発行

・後北条氏文書に見える「一騎合」の実態(下山治久)

・相模湾における汽船交通史(奥津弘高)

・開成町南部の鳥類10年間の記録(竹内時男)

 頒布価格 800円  130


平塚市博物館春期特別展「検証 相模国府 -古代都市復元への挑戦-」 [考古学]

かっては、小田原の千代も相模国府の推定地とされていました。平塚市博物館の特別展のお知らせです。5月9日(日)までですのでお早めに!

 ★春期特別展
 「検証 相模国府 -古代都市復元への挑戦-」
 最初の発掘調査から30年を経て今、相模国府の所在地が四之宮地区に確定しましたが、一方で具体的な様相には未だ謎が多いと言わざるを得ません。「国府」という古代都市の具体的な状況を探るべく、博物館が主催する「平塚の古代を学ぶ会」会員の力を結集して出土遺構のデータを分析しました。古代という時代の中で、ひときわ輝きを放っていた「神奈川県最古の都市」の景観を現代に蘇らせるために、相模国府の研究は新たな領域へと踏み出したのです。
 期 間:3月20日 (土)~5月9日(日)
 会 場:平塚市博物館 特別展示室

http://www.hirahaku.jp/gyouji_annai/index.html#tokuten


『掘り進められた神奈川の遺跡』が刊行されています [考古学]

以前の『神奈川の遺跡』が1990年に刊行でしたから、

それからの膨大な最新資料がたくさん掲載されています。

まずは、刊行に際して座談会は開かれていますので下からご覧ください。

http://www.yurindo.co.jp/yurin/back/yurin_504/yurin2.html

 

 書名『掘り進められた神奈川の遺跡 旧石器から近代まで』

税込み2415円 オールカラー115頁

編集 かながわ考古学財団 発行 有燐堂

http://www.amazon.co.jp/%E6%8E%98%E3%82%8A%E9%80%B2%E3%82%81%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%A5%9E%E5%A5%88%E5%B7%9D%E3%81%AE%E9%81%BA%E8%B7%A1/dp/4896602072

最近はネットで手に入るから便利になりましたね。

 


土曜考古学研究会 で田尾誠敏氏による発表 [考古学]

土曜考古学研究会 で田尾誠敏さんの発表があります。

田尾さんには、今回の馬出門の報告書でも大変お世話になりました。

感謝です。

http://www.asahi-net.or.jp/~XN9H-HYSK/doyokoko/

発表者 田尾誠敏 東海大学非常勤講師等

日時  4月17日(土)午後2時~5時頃

場所  さいたま文学館 講座室

タイトル 「古代相模国における官衙遺跡の調査と研究 -郡衙関連遺跡を中心に」


遺跡見学会<高田遺跡群・下堀方形居館>のお知らせ [考古学]

今年で5回目となりました。昨年は永塚遺跡をめぐりましたが、

http://jun3519.blog.so-net.ne.jp/2009-03-31

今年は高田遺跡と下堀方形居館をめぐります。

桜も咲く頃、ご一緒に遺跡見学ツアーに参加しませんか?

雨天などの連絡のため、事前申し込み制となっています。

下記にご連絡ください。

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/culture/isekikengaku.html

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遺跡見学会<高田遺跡群・下堀方形居館>を行います!(3/28)  

 小田原市教育委員会では、毎年市内の遺跡を散策する遺跡見学会を開催しています。

 5回目となる今回は、市内高田・別堀に所在する「高田遺跡群」と市内下堀にある「下堀方形居館」周辺の遺跡にスポットをあて、文化財課職員が案内をしながら現地をめぐります。

 ルート上には新たに説明板が設置され、より遺跡の状況が分かりやすくなりました。

 参加者の方には、遺跡の内容を詳しく解説した小冊子、小田原の遺跡探訪シリーズ5『高田遺跡群・下堀方形居館』(A5版カラー28ページ)を無料で差し上げます。

 この機会に是非ご参加下さい!!

  

1.日 時  平成22年3月28日(日) 午前10時30分から(小雨決行)

 

2.集 合  JR御殿場線下曽我駅前(集合:午前10時15分)

 

3.解 散  ダイナシティウエスト内中里遺跡ポケットパークで解散

       解散時間は正午頃を予定(途中の行程により多少前後します)

 

4.申 込  事前に電話で文化財課(0465-33-1715)へお申込下さい。

       3月25日(木)締め切り。

       代表者名と参加人数、連絡先をお伝え下さい。

 

5.その他  参加費は無料です。

       運動靴など歩きやすい服装でご参加ください。

       下曽我駅へは、公共交通機関をご利用下さい。

       ダイナシティからは、鴨宮駅・国府津駅行きなどのバスが出ています。

 

参考

JR御殿場線

国府津駅発9:41 下曽我駅着9:45

松田駅発 9:57 下曽我駅着10:06


雪景色の小田原の遺跡 [考古学]

昨日の朝、起きたら一面の雪でした。雪が積もったのは久しぶりです。

いつもの通勤は久野古墳群沿いに市道0036号を下りますが、

途中の雪景色を撮りました。

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これなんていう花なのでしょうか?

ちょうど満開なのですが、雪が・・・。

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道沿いに立てた遺跡説明板も寒そうです。

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久野1号古墳

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久野4号古墳

こちらの方が少し標高が高いので雪が多いです。

 


古墳シンポの懇親会 [考古学]

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1/30のシンポジウムの懇親会は18名の参加でした。

懇親会でも八幡山や千代大藪に関する議論が続いていました。

皆さん、熱いです。

2次会には半数以上が残り、様々な話題が語られました。

ご参加の皆様、お疲れ様でした。

ところで、多忙であった北條さんが、ようやくご自身のブログでこのシンポについて書いてくれました。

ご訪問いただき、詳しいやり取りなどを確認してください。

私的な考古学 http://blogs.yahoo.co.jp/yhojo_6261


シンポジウム 討論の様子 [考古学]

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15:00から討論となりました。

討論のテーマを次の5点を中心に進めました。
1点目は、足柄平野という地域は東国の玄関口という地理的位置にあることから広域的なネットワークの拠点であったという点について
2点目は、千代や国府津で発見されている前方後方周溝墓の評価
3点目は、千代東町遺跡で確認された謎の大規模墳丘状盛土「千代大藪古墳」の位置づけ
4点目は、小田原高校の八幡山出土の壺型埴輪の評価と古墳の存在について
5点目は、八幡山の高台を前期古墳とした上で、ヤマトタケル伝説などで描かれているヤマト政権の東国進出との関係などについて


途中で、千代南原第6点の巨大な円形の溝などを調査した盤古堂の滝沢亮さん、八幡山の壺型埴輪について、かながわ考古学財団の柏木善治さん、長柄桜山古墳との比較などについて葉山町教育委員会の山口正憲さんにもコメントをいただきました。
最後に総括的なまとめを追浜高校教頭の西川修一さんにお願いしました。

そして、西川さんが話し出したところで、会場から話をさえぎられ、苅谷さんの話をもっと聞きたいという意見が出され、参り(困り)ました。
それでも、西川さんには話を続けていただきました。

その後、まとめの話の後にその方の質問をお受けしました。
その方の質問は、個別な話題でしたので、全体の流れとはそぐわない感じになってしまいました。

その点は大変残念な終わり方となってしまいましたが、苅谷さんからその方の発言に対し、西川さんへのお詫びの言があり、また、西川さんの話の最後に会場からの大きな拍手があったことは、せめてもの救いでした。


討論の中では、千代大藪古墳は前期古墳の可能性、八幡山の高台が前期古墳であること、前方後円墳の可能性が高いことなど、私の目論見もある程度果たせました。

いろいろの課題もみえた今回のシンポジウムでした。

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コメントする柏木善治氏

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コメントする山口正憲氏

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シンポジウム趣旨説明 [考古学]

 

シンポジウム発表要旨の趣旨説明を転載します。

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趣旨説明 足柄平野の古墳出現期を考える

 

小田原市教育委員会

諏訪間順  

 足柄平野は、酒匂川左岸の森戸川流域を中心に永塚、千代、高田、中里、国府津三ッ俣など、右岸では、小田原城八幡山古郭に位置する東曲輪から藤原平一帯や久野川流域の久野などに、弥生時代から古墳時代にかけての大規模な集落と方形周溝墓などの墓域が数多く確認されています。

 こうしてみると足柄平野は、神奈川県内でも突出した遺跡の密集地域といえます。また、足柄平野は、地理的には関東の玄関口として、ヒトとモノが行き交う交通の要衝の地であり、西からの新しい技術や文化が伝わる際に、まずはこの地に到達し、さらに東へと広がっていく、いわば広域ネットワークの拠点であったとみなすことができます。

 それは、東日本における本格的な弥生時代の集落としては、最古段階に位置づけられる中里遺跡(ロビンソンデパート一帯)の存在に象徴的です。続く弥生時代後期では、中部高地系や東海西部、北関東系の各地域の土器が数多く搬入されていることや、さらに古墳時代前期では、当時の最先端の技術ある製鉄技術の存在を示す鉄滓や羽口が他地域に先駆けて千代台地で出土していることからもうかがうことができます。このように弥生時代の後半から古墳時代前半期の遺跡のあり方からは、足柄平野におけるこの時代の広域性や先進性を読み取ることができます。

 近年、小田原市内の発掘調査件数の増加に伴い、古墳時代前期の前方後方形周溝墓が、千代・国府津などで発見されるようになりました。これらの周溝墓は、弥生時代後期~古墳時代前期の一般的な墓の形態である方形周溝墓から、古墳時代に新たに造られる前方後方墳への過渡期に位置付けられるもので、古墳時代の始まりを考える上で重要な成果になりました。

 また、千代東町では、70m×40mの規模を持つ墳丘状盛土が確認され、試掘調査により、弥生時代後期の集落の廃絶直後に5m以上の盛土により造成された大規模な遺構であることがわかりました。主体部や周溝が未確認で決め手にかけますが、前期古墳であった可能性が指摘され、「千代大藪古墳」と呼称されています。

 小田原市の位置する足柄平野は、地理的位置関係からヤマト政権の東国進出の過程を考える上で重要な地域であったことは間違いありません。しかしながら、これまで明確な前期古墳の存在が確認されていないことから、前期古墳の空白地帯として、長らく検討の対象にもならない状況が続いていました。

 しかし、平成217月に小田原城八幡山(小田原高校地内)から壺型埴輪の破片が出土し、背後の「高台」と呼ばれる戦国期の櫓台跡が前期古墳である可能性が高まりました。この埴輪の存在によって、ヤマト政権の東国進出と足柄平野の関係を議論できる材料を得たことになります。

 そこで今回は、「古墳時代の始まりと足柄平野」というテーマで、足柄平野における古墳時代の幕開けについて、皆さんと考える機会を持ちました。これまで位置づけが明確ではなかった前方後方形周溝墓や千代大藪古墳などの墳墓群、新発見の埴輪を検討するとともに周辺の集落との関係にも目を向けます。

 まだまだ資料不足の観は否めませんが、こうした調査・研究の現状を整理することによって、足柄平野の、相模地方ひいては関東地方における位置付けやヤマト政権との関係を考えてみたいと思います。


シンポジウム「古墳時代の始まりと足柄平野」 報告 [考古学]

1月30日 小田原市立かもめ図書館において開催されたシンポジウムは

180名の参加を得て、無事?に終了しました。

発表者、スタッフ、参加の皆様、お疲れ様でした。

主催者の一人として、厚く御礼申し上げます。

今回のシンポジウムでは、後半段階では、邪馬台国やヤマトタケルの東国進出などの話題を

取り上げたのですが、このようなシンポジウムでは大変危険なことだと思いました。

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趣旨説明

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酒匂川右岸を発表した大島慎一氏

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会場の様子

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記念講演の刈谷俊介氏 30年来調査に参加している

向遺跡の最新報告など

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北條芳隆氏

いくつかのキーワードで新しい古墳時代像を

大変刺激的なお話でした。


シンポジウム「古墳時代の始まりと足柄平野」が近づきました [考古学]

シンポジウム「古墳時代の始まりと足柄平野」 ~足柄平野の古墳成立期を考える~
の開催が近づきました。

ようやく、発表用紙の編集が終わり、印刷をしているところです。

60頁というそこそこの枚数になりましたので帳合が手間ですね。

今回は、かながわ考古学財団の協力により、八幡山出土の壺型埴輪の実測図も掲載されます。

報告書はもうすぐとのことですが、初出になるので、ありがたいことです。

当日の資料はコピーですが、討論部分を追加して

3月末には刊行される予定です。

 http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/culture/sinpo.html 
 
 
日 時:平成22年1月30日(土) 9:15開場 9:30開演

場 所:小田原市立かもめ図書館 視聴覚ホール(JR鴨宮駅徒歩10分)

定 員:180名(先着順)

料 金:無料

プログラム及び内容(いずれも仮題):
 9:30~ 開会挨拶
 9:35~ 主旨説明「足柄平野の古墳出現期を考える」
                小田原市教育委員会  諏訪間 順
 9:45~ 講演1『酒匂川左岸:森戸川流域の墓域と周辺の集落』
                小田原市教育委員会  渡辺 千尋
10:25~ 講演2『酒匂川右岸:八幡山の壺型埴輪片と周辺の集落』
                小田原市教育委員会  大島 慎一
11:05~ 休憩
11:20~ 講演3『土器からみた西相模の古墳時代の幕開け』
                伊勢原市教育委員会  立花 実
12:00~ 昼休憩
 

13:00~ 記念講演『古墳の出現期を考える』
                俳優・日本考古学協会員  苅谷 俊介


14:00~ 講演4『前方後円墳の展開と相模国』
                東海大学教授  北條 芳隆
14:50~ 休憩
15:00~ シンポジウム『古墳時代の始まりと足柄平野』 
        司会:諏訪間 順  パネリスト:発表者
16:45~ 閉会挨拶        

※紙上発表 「小田原城跡八幡山遺構群第5次調査出土の壺型埴輪について」
                財団法人かながわ考古学財団  吉田 智哉


第7回縄文ゼミナール 池谷信之氏の講演 [考古学]

 尖石縄文考古館のイベントです。

池谷さんの話は、非常に面白いので、黒曜石に興味のある方は

是非、お出かけください。

それと『黒曜石考古学』も是非、お読みください。

http://jun3519.blog.so-net.ne.jp/2009-03-21

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「宮坂英弌記念尖石縄文文化賞」が制定10周年を迎えます。

これを記念し、これまで受賞された方々を講師に迎え「縄文時代史」を語っていただきます。

縄文時代のはじまりからおわり、日本列島を舞台に繰り広げられた縄文時代の人々のムラの生活と地域間の交流、あるいは海を越えた文化のつながりなど、さまざまな観点からみた縄文時代をご案内します。

http://www.city.chino.lg.jp/ctg/07050070/07050070.html 

 第7回縄文ゼミナール

日時:1月24日(日曜日)午後1時30分~午後3時
講師:池谷信之さん(第7回尖石縄文文化賞受賞者)
講演テーマ:「黒曜石がむすぶ海と山(仮)」
会場:尖石縄文考古館ガイダンスルーム(全講座共通)
各講座とも受講料無料、申込み不要です。
ただし配布資料がある場合は、資料代100円いただきます。
また、館内をご観覧される場合は、通常観覧料が必要になります。

「漆サミット 2010」のお知らせ [考古学]

 「漆サミット2010」のご案内です。第四紀学会のメーリングからお知らせします。

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漆の生産と利用の現状を全国レベルで把握すべく、下記のとおり「漆サミット 2010」を開催します。
参加費は無料、事前申し込み不要です。

●日時:2010年1月15日(金)から17日(日)

●場所:明治大学駿河台キャンパスアカデミーコモン 
 アカデミーホール(講演会・パネルディスカッション)、ビクトリーフロア
(ポスター発表)
●主催:漆サミット実行委員会・明治大学・岩手県二戸市

○ 第1日目 1月15日(金)

午後 1:30 オープニングセレモニー

午後 2:00 開会記念講演会(二戸市名誉市民 瀬戸内 寂聴 師) 事前申し込み必要

○ 第 2日目 1月16日(土)

午前10:00 「漆の講演会 1」(事前申し込み不要・入場無料)

 1 漆文化のあけぼの 漆の考古学 (明治大学文学部 阿部 芳郎 氏)

 2 漆の成分から何がわかるか (東京大学総合博物館 吉田 邦夫 氏)

 3 塗膜片から見る漆のすがた (明治大学理工学部 本多 貴之 氏)

 4 ミクロの世界の漆工芸技術 (帝京大学山梨文化財研究所 河西 学 氏)

午後 1:00 講演会「日本のウルシ」(事前申し込み不要・入場無料)

 1 ウルシ利用の技術史 (首都大学東京 山田 昌久 氏)

 2 漆の特性とその可能性 (前京都市産業技術研究所 阿佐見 徹 氏)

午後 2:00 「漆サミット2010」 ウルシ産地の現状(事前申し込み不要・入場無料)

 全国の漆生産地からのポスター発表

午後 4:00 パネルディスカッション「産地の現状と今後」(事前申し込み不要・入場無料)

 コーディネーター 鈴木 三男 氏(東北大学)

 パネリスト 中村 裕 氏(岩手県二戸市)
         本間 幸夫 氏(茨城県常陸大宮市)
         小野 忠司 氏(岡山県新見市)

午後 6:30 漆サミット2010懇親会(参加希望者:事前申し込み必要、有料)

○ 第3日目 1月17日(日)


午前10:00 「漆の講演会 2」(事前申し込み不要・入場無料)

 1 漆の気体透過の科学(明治大学理工学部 永井 一清 氏)

 2 漆の乾燥・硬化の科学(明治大学理工学部 石村 敬久 氏)

 3 漆の劣化と保存・修復の科学(東京都立産業技術研究センター 神谷 嘉美 氏)

 4 漆カブレの科学(聖マリアンナ医科大学微生物教室 中島 秀喜 氏)

午後 2:00 講演会「漆の文化」(事前申し込み不要・入場無料)

 1 増村 紀一郎 氏(重要無形文化財保持者(きょう漆))

 2 室瀬 和美 氏(重要無形文化財保持者(蒔絵))

 

※ ポスター展示は1月15日(金)~17日(日)9:00~17:00の間、見学可能です
※ 1月15日(金)~17日(日)9:00~17:00の間、『~過去から未来へ~ときを
つなぐ漆』として,漆に関わるさまざまな講演会や展示会が開催されます。詳
細は漆サミット2010公式サイトをご覧ください。


連絡先:独)森林総合研究所微生物生態研究室 田端雅進(漆サミット実行委
員 会事務局)
Tel: 029-829-8245 Fax: 029-874-3720

漆サミット2010公式サイト
http://wwwsoc.nii.ac.jp/historbot/urushi/top.html

 


久野1号古墳 [考古学]

1月30日の古墳のシンポジウムがありますが、

久野古墳群のうち、最大の円墳である1号古墳を紹介します。

昨年暮れ近くに、シノダケなどを伐採したので、墳丘が良く分かるようになりました。

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主体部の調査は行われていないため、時期は不明です。

その規模から5世紀までさかのぼるとの話もありますが、

わかりません。

個人的には(根拠はまったくありませんが)

4世紀まで古くなる可能性だってあるかもと密かに考えていたりします。

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墳丘の上に立つと、大山も足柄平野も相模湾も一望できます。

うーむ、電線が邪魔だ!

 


「公開セミナー よみがえる古代東国の鉄文化―相模・武蔵の発掘成果から―」のお知らせ [考古学]

 「公開セミナー よみがえる古代東国の鉄文化―相模・武蔵の発掘成果から―」


日 時:平成22年1月16日(土) 午前10時~午後4時40分
場 所:平塚市教育会館3階 大会議室
対 象:一般 参加費:無料
申 込:往復はがき又はメールで行事名・住所・電話番号・氏名を記入のうえ下記に申込
     (財)かながわ考古学財団野庭出土品整理室 
あて先: 〒234-0056 横浜市港南区野庭町1660
     メール: fukyu@kaf.or.jp
締 切:平成22年1月12日(必着)
定 員:300名(応募多数の場合は申込先着順)
共 催:財団法人かながわ考古学財団、財団法人東京都スポーツ文化事業団、財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団


内 容:特別講演「古代都城と集落の鉄」   松村恵司氏(文化庁)
     「相模国府域の鉄生産の様相」    明石 新・栗山雄揮(平塚市博物館) 
     「相模・南武蔵の鉄生産」      齊藤真一氏(かながわ考古学財団) 
     「南武蔵多磨郡における鉄器の生産と流通」松崎元樹氏(東京都埋蔵文化財センター)
     「北武蔵の鉄生産-大山遺跡の事例を中心に-」赤熊浩一氏(埼玉県埋蔵文化財調査事業団)
     ミニシンポジウム

★平成21年度地域速報展「相模国府の発掘調査-神明久保遺跡・湘南新道関連遺跡の成果-」
 相模国庁脇殿跡の発見によって相模国府の所在を決定づけた「湘南新道関連遺跡」をはじめとして、財団法人かながわ考古学財団が平塚市内で実施した発掘調査の成果を公開します。
 期 間:12月12日(土)~1月24日(日)
 場 所:特別展示室
 共 催:財団法人かながわ考古学財団

 

 

 

 

 

 

 


シンポジウム「古墳時代の始まりと足柄平野」 ~足柄平野の古墳成立期を考える~ のお知らせ [考古学]

シンポジウム「古墳時代の始まりと足柄平野」 ~足柄平野の古墳成立期を考える~
のお知らせです。 

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/culture/sinpo.html 
 
 
 近年、小田原市内の発掘調査件数の増加に伴い、古墳時代前期の前方後方型周溝墓が、千代・国府津などで検出されるようになりました。これらの周溝墓は、弥生時代後期~古墳時代前期の一般的な墓の形態である方形周溝墓から、古墳時代に新たに造られる前方後方墳への過渡期に位置付けられるもので、古墳時代の始まりを考える上で、重要な成果になりました。

 小田原の位置する足柄平野は、地理的位置関係に象徴されるように、大和政権の東国進出の過程を考える上で重要な地域であるにもかかわらず、明確な前期古墳の存在がないことから、前期古墳の空白域として、検討の対象にもならない状況でした。

 しかし、平成21年7月に行われた八幡山遺構群(小田原高校地内)での発掘調査において、壺型埴輪の破片が出土し、足柄平野にも前期古墳が存在することが確実となりました。


 そこで、本シンポジウムでは、足柄平野における首長墓の変遷などの現状を把握するとともに、相模国における位置付けや大和政権との関係を検討することで、足柄平野の前期古墳や古墳時代の始まりについて、日本考古学協会の会員で俳優の苅谷俊介さんらをお招きして、市民のみなさんと考えます。


日 時:平成22年1月30日(土) 9:15開場 9:30開演

場 所:小田原市立かもめ図書館 視聴覚ホール(JR鴨宮駅徒歩10分)

定 員:180名(先着順)

料 金:無料

プログラム及び内容(いずれも仮題):
 9:30~ 開会挨拶
 9:35~ 主旨説明「足柄平野の古墳出現期を考える」
                小田原市教育委員会  諏訪間 順
 9:45~ 講演1『酒匂川左岸:森戸川流域の墓域と周辺の集落』
                小田原市教育委員会  渡辺 千尋
10:25~ 講演2『酒匂川右岸:八幡山の壺型埴輪片と周辺の集落』
                小田原市教育委員会  大島 慎一
11:05~ 休憩
11:20~ 講演3『土器からみた西相模の古墳時代の幕開け』
                伊勢原市教育委員会  立花 実
12:00~ 昼休憩
 

13:00~ 記念講演『古墳の出現期を考える』
                俳優・日本考古学協会員  苅谷 俊介


14:00~ 講演4『前方後円墳の展開と相模国』
                東海大学教授  北條 芳隆
14:50~ 休憩
15:00~ シンポジウム『古墳時代の始まりと足柄平野』 
        司会:諏訪間 順  パネリスト:発表者
16:45~ 閉会挨拶        

※紙上発表 「小田原城跡八幡山遺構群第5次調査出土の壺型埴輪について」
                財団法人かながわ考古学財団  吉田 智哉
 

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八幡山遺構群第5次調査出土の壺型埴輪

当日は、この埴輪のほか、古墳前期の重要な出土品が

展示されます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 


小田原市学芸員採用報告 [考古学]

新しい年の最初の記事には嬉しいことを報告させていただきます。 

暮れに学芸員の採用結果がHPにアップされました。

何と2名の採用ということになりました。

配属がどこになるのかは分かりませんが、

新しい仲間が増えるということは嬉しいことです。

すでに誰と誰だかは知っていますが、

受験番号のみHPで確認してください。

二人とも若くて、すでに九州と北陸で嘱託として調査経験を積んでいる方々です。

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/informatio/staffin/kekka2006.html


小田原市遺跡調査発表会報告4 [考古学]

お昼は、小田原城下 竹の花にある 天手鼓舞でとりました。

700円と特別に安くしてもらったようですが、美味しかったです。

ご飯が少なくて、すぐにお腹がすいてしまいました。

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懇親会は鴨宮駅近くのすなん

20名ほどが参加しました。

県内の研究者の方々もつきあってくれ、楽しいひと時を過ごすことができました。

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その後、2次会は12名が参加、I原さん、K池さん、T口さん、T尾さんはじめ

遅くまでお疲れ様でした。

こうした仲間たちにさえられて、毎年の遺跡発表会が無事に終わりました。

 


小田原市遺跡調査発表会報告3 [考古学]

遺跡調査発表会のとなりでは、最新出土品展が開催されており、

各遺跡の調査者により、展示解説がありました。

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こんな感じで出土品と解説パネルが貼られています。

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出土品展の展示解説は大盛況

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馬屋曲輪出土の瓦

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私も発表をしました。

 


小田原市遺跡調査発表会報告2 [考古学]

今回の発表会では、唯一、学部学生の発表がありました。

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彼は、こうした多くの方の前での発表は初めてでしたが、

立派に久野古墳の発表をこなしました。

彼の卒論は古墳後期の横穴式石室とのこと、テーマはばっちりでした。

今頃、卒論の追い込み、頑張っていることでしょう。

過去に1度、東海大の院生が発表したことはありますが、なかなか経験できないことです。

私も振り返ると最初の学会での発表は、学部卒業後の神奈川県遺跡調査研究発表会で柏ケ谷長ヲサ遺跡の発表ったかと記憶しています。

緊張したかどうか、あまり覚えていません。

 


小田原市遺跡調査発表会報告 [考古学]

12/6は遺跡発表会でした。

私は午前は司会、午後は機械室で照明を担当しました。

そして、恒例の最後の発表枠で馬屋曲輪の発表をしました。

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午後一番は、記念講演があり、小田原市の遺跡・史跡に関する30年の歩みが話されました。

 


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