10月19日 御用米曲輪見学会 [小田原城址公園]
この日は雨模様でしたが、御用米曲輪の見学会が開催されました。
弓道場の裏手から現場に入ります。
受付で資料をもらいます。
作業員さんの休憩用テントでは、小田原北条氏関係の書籍が
販売されていました。某高志書店関係者の方に天守閣図録なども
売ってもらったのです。
現場右手には五輪塔や宝篋印塔が並んでいます。
池遺構から出土したということです。
見学会は10時、11時、13時、14時の4回行われたものですが、
私は仕事を抜け出して、11時と14時に顔を出しました。
前回の見学会は1000人越えという大変な賑わいでしたが、
今回は300人程度だったらしく、1回の参加者もほどほどで
よかったのではないでしょうか。
雨天の中でしたしたし、二の丸広場では、食の祭典、銅門広場ではミュージックフェスタ
でちょうどアイドルの演奏がづづいていたので、にぎわっていた割には、
流れで入る人はそれほど多くなかったようです。
今回の見学会は、戦国時代の池遺構のみでした。
この池は護岸に墓石を張り付けたもので、類例がない極めて
貴重なしろものです。
池底近くまで近世瓦が出土していることなどから、いつの時期のものか、
確定できないとこでしたが、最近、池の底より、戦国期のかわらけが
ほぼ完形で出土したとのことで、まちがいなく戦国期、北条氏により
構築されたものと考えられます。
これまでに検出されている、庭園を構成する重要な遺構となりましたね。
これら墓石は2000個を優に超える数が用いられており、
その利用の仕方を含めて、今後の調査・研究が楽しみです。
次回の見学会は、11月23日に開催されるようです。
今回、見逃した方は、次の機会を逃さずにおいでください。
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