日本城検定開催記念シンポジウム「日本の城の魅力を語る」 [中近世・城郭]
日本城検定開催記念シンポジウム 「日本の城の魅力を語る」
テーマ 日本の城の魅力を語る
日 時 2012年6月17日(日)13:30~17:30
場 所 護国寺 天風会館1F(文京区大塚五丁目)
定 員 200名
参加費 1000円
内容
日本城検定開催記念シンポジウム「日本の城の魅力を語る」
戦国期末期、東国は後北条氏の勢力下にありました。
本能寺の変(1582)以降、上杉氏・武田氏などの有力な武将と敵対しながら関東八州を領地とした後北条氏と、甲斐・信濃・駿河・遠江・三河の五カ国を領有する徳川氏。
その両氏が同盟締結を行い、全軍を東国に集中できる状況を作り出しました。
その五、小牧・長久手の戦いや小田原攻めなど、秀吉が天下統一に向けて東国に出兵した際に重要な戦いの舞台ともなりました。
今シンポジウムでは、関東の戦国城郭の魅力を講演いたします。
【プログラム】
13:00~13:30 開場
13:30~13:35 開会式
13:35~15:00 第1部
記念講演 『戦国の城の魅力を探る』
講師:小和田哲男 氏
15:00~15:15 休憩
15:15~15:55
基調講演1 『後北条氏の城』
講師:加藤理文 氏
基調講演2 『徳川氏の城』
講師:中井均 氏
16:00~17:00 第2部 鼎談
『関東の戦国城郭』
講師:小和田哲男 氏、加藤理文 氏、中井均 氏
申し込み等はNPO法人(申請中)歴史のかたりべ http://kokucheese.com/event/index/36499/
国指定史跡 小田原城跡 三の丸土塁(清閑亭土塁)の説明板の設置 [中近世・城郭]
清閑亭の門を入ってすぐのところに、説明板が設置されました。
4月7日に小田原ライオンズクラブの皆様の寄贈により設置されたそうです。
http://machien5.exblog.jp/17817705/
この場所は、小田原城三の丸外郭の一角にあたり、平成17年度(18年1月)に
史跡指定され、平成20年度に公有地化されたものです。
清閑亭の前面の竹林も昨年、史跡に追加指定され、伐採されました。
土塁と隣接する堀の様子
清閑亭の建物に隣接した場所は、第一生命の建物の設置の際に
大きく削平されています。
このあたり、一帯は閑院宮の土地だったのでしょうか、清閑亭の敷地内に
境界杭がありました。
文化庁に残された江戸城外堀の石垣 [中近世・城郭]
さざれ石の近くに江戸城外堀の石垣が残されています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/soshiki2/ishigaki/index.htm
石垣自体は発掘後に積みなおされ、間詰石などは補充されたのでしょう。
それでも石垣石のサイズ、積み方、矢穴のサイズなど寛永13年の段階の
石垣を理解する上に貴重です。
伊豆の安山岩を使用したのでしょう。
伊東や熱海、そして、小田原でも石丁場の保存や活動が行われており、
ジオパークとの連携が進んでいます。
http://edojyou-isityouba.ppoo.jp/
小田原城木造化を考えるシンポジウム [中近世・城郭]
4月7日 「小田原城木造化を考えるシンポジウム」が
小田原市立三の丸小学校体育館において開催されました。
およそ300人、午後2時から5時30分の最後まで熱心
に聞かれていました。
立場上、コメントは控えますが、下記のHPをご覧いただき、
状況を把握しておいてください。
開始前の告知等
小田原 城普請会議HPhttp://www.odawara-oshiro.com/
タウンニュースhttp://www.townnews.co.jp/0607/2012/03/31/140452.html
ねじまき鳥さんのブログhttp://castleinformation.blog.so-net.ne.jp/2012-04-05
開催後の記事等
小田原箱根経済新聞http://odawara-hakone.keizai.biz/headline/845/
府川さんのブログhttp://shfukawa.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-77b9.html
露木順一さんのブログ http://tsuyuki.jpn.org/blog/?p=1682
のぼりと甲冑隊によるお出迎え
司会は、FMおだわらの鈴木局長と牧いずみさん
甲冑隊と一緒に市長も入場
鈴木博晶共同代表の開催挨拶
田代先生による「小田原城の歴史」
後藤治先生による「小田原城木造化の可能性」
300名を超える参加者でした。
小川三夫さんによる「古建築の魅力」
高橋台一・古川孝昭共同代表による閉会のあいさつ
鳶職組合による木遣りと手締めでお開きとなりました。
小田原城三の丸新堀土塁オープン [中近世・城郭]
平成24年3月24日 小田原城三の丸新堀土塁の仮整備が完了し、オープンしました。
今日は文化財課によるオープニング記念の三の丸外郭の遺跡見学会がありました。
私は仕事のため不参でしたが、心配していた雨も上がり大勢の方が清閑亭から
新堀土塁、小峯御鐘ノ台大掘切などを散策した模様です。
新堀土塁はMRA財団によるアジアセンターと呼ばれた研修施設がありましたが、
閉鎖により、民間に所有が移り、老人福祉施設の施設の建設が計画されていました。
小田原城の歴史を考える上で重要な場所であり、三の丸土塁などの遺構が残っていることから
急遽、市で取得することになり、追加指定、公有化をしたものです。
この場所は、石垣山一夜城や細川忠興の富士山陣場が至近距離で見える位置にあり、
天正18年の小田原合戦の最前線であったことを体感できます。
上の写真の正面が石垣山城、右の山が富士山陣場です。
説明版の設置もされています。
ここから天神山丘陵を降り清閑亭土塁へと移動できるようになりました。
天気の良い時は相模湾や箱根の山並みがとても美しい、小田原城散策の
拠点的施設になることでしょう。
早川石丁場群・石垣山一夜城 遺跡見学会開催のお知らせ [中近世・城郭]
こちらでお知らせするのを忘れていました。
明日までの申し込みですので、参加される方はお申し込みください。
3月24日(土)は三の丸外郭新堀土塁のオープニングと史跡めぐり
3月25日(日)は早川石丁場・石垣山一夜城見学会
さらに4月8日は小田原城総構見学会と続きます。
http://www.odawara-oshiro.com/tour/
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広報小田原3月1日号 より
「現地保存された早川石丁場群が整備されます」
「市内入生田から早川に至る広域農道小田原湯河原線(市道2390)の建設工事に伴う発掘調査が平成17年度に実施されました。
調査の結果、石垣山一夜城の西側一帯の斜面には、江戸時代初期(寛永年間:1624~1644年ころ)に江戸城築城用の石を採取した「石丁場」があることが分かり、石切り作業の痕跡を示す石が多数確認されました。
この調査で見付かった早川石丁場群のうち、最も石切りの作業工程がよく分かる箇所については、県と市が協議し、農道の設計を、橋を架ける方式に変更し、現地保存しました。
... 市では、この保存された石丁場を多くのかたに見学していただくため、散策路整備工事を実施し、3月下旬には完成する予定です。大きな石を割って石垣用の石材として使えるように加工していた当時を思いながら、ご覧ください。
■ 早川石丁場群・石垣山一夜城 遺跡見学会を開催
「早川石丁場群」と戦国時代の歴史の転機となった小田原合戦の舞台「石垣山一夜城」の見学会を行います。この機会に早川石丁場群と石垣山一夜城を見学してみてはいかがでしょうか。
日時:3月25日日曜日午前9時~12時(8時45分集合)
集合場所:県立生命の星・地球博物館正面玄関前
解散場所:石垣山一夜城駐車場
参加費:無料
申込方法:3月21日水曜日までに文化財課に電話でお申し込みください。
【問】文化財課 電話 0465-33-1715
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public/detail.php?id=11055
小田原市 | 広報おだわらアーカイブ(平成24年3月1日発行)
www.city.odawara.kanagawa.jp
史跡小田原城跡三の丸外郭新堀土塁 暫定整備し開放します [中近世・城郭]
史跡小田原城跡三の丸外郭新堀土塁(旧アジアセンター)が暫定整備され、
3月24日から開放されます。
この場所は、豊臣秀吉との小田原合戦で石垣山城や富士山陣場と直接対峙した
ことがよく理解できます。眺望の良いすばらしい場所です。
これにあわせて、「三の丸外郭の散策ツアー」を行います。
参加希望者は3月19日(月)までに小田原市文化財課にお申し込みください。
【電話】0465・33・1718
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/property/shisekinoseibi/sinboridorui.html
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タウンニュースの記事を転載します。
http://www.townnews.co.jp/0607/2012/03/17/138930.html
アジアセンター跡を開放
史跡公園として24日から
2012年3月17日号
小田原市はMRAアジアセンター跡の「三の丸外郭新堀土塁用地」を史跡公園として3月24日(土)から暫定的に開放する。開放時間は午前10時〜午後3時(若干の前後あり、駐車場なし)。
この場所は三の丸土塁の形状が残されていることなどから、アジアセンター閉所後の2008年2月に小田原市が取得。暫定的な整備工事を行い、開放することになった。将来的には本格的な史跡整備を行う予定となっている。
また、市文化財課では今回の開放にあわせて24日(土)に「三の丸外郭の散策ツアー」を実施。清閑亭〜新堀土塁〜小峯御鐘ノ台大堀切〜城山公園を散策する。午前10時からで、清閑亭に集合。参加費は無料。参加希望者は19日(月)までに同課【電話】0465・33・1718まで申し込みを。
『惣構シンポジウム@金沢』のお知らせです [中近世・城郭]
『惣構シンポジウム@金沢』のお知らせです。
総構といえば、小田原城ですが、小田原市は史跡小田原城跡八幡山古郭・総構保存管理計画を
策定して、本格的な保存整備に着手したところです。
下記HPに保存管理計画がアップされていますのでご覧ください。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/__filemst__/10165/sogamaehozonkanrikeikaku1.pdf
今回のシンポジウムは総構と町づくりが主要なテーマになるようです。
小田原市からは佐々木健策氏が発表されます。彼は、皆さんご存知のように、
御用米曲輪の調査・整備の担当者としてがんばっています。
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『惣構シンポジウム@金沢』
http://ishikouken.blog.fc2.com/blog-entry-21.html
近世(16~19世紀)に建設・修築された城下町の惣構(総構え)のうち、現存する遺構を
文化財として活用している事例を相互に交流し、今後の町づくりにいかしてゆくアイデアを
創造します。
日程:平成24年2月19日(日))午前9時30分~午後4時
※参加無料・事前申込不要(どなたも自由に参加できます)
場所:石川県文教会館401会議室(金沢市尾山町10-5)
内容:『5都市の事例報告と総括提言』
9:30~10:10 「惣構(総構え)の歴史とまちづくりへの活用」仁木 宏(大阪市立大学)
10:10~10:50 「若松城惣構の歴史と現状・課題」近藤真佐夫(会津若松市教育委員会)
10:50~11:30 「小田原城総構-歴史・活用・未来-」佐々木健策(小田原市文化財課)
(11:30~12:30 昼食休憩)
12:30~13:00 「金沢城惣構の構築史と保護・活用政策の歩み」向井裕知(金沢市歴史遺産保存部)
13:00~13:30 「金沢城惣構の復元整備と歴史文化遺産を活用したまちづくり」大家弘聡(金沢市歴史遺産保存部)
13:30~14:10 「岐阜城惣構の過去と現在」 内堀信雄(岐阜市教育委員会)
14:10~14:50 「中津城惣構の現状と活用への課題」 高崎章子(中津市教育委員会)
(14:50~15:00 休憩)
15:00~16:00 シンポジウム
主催:惣構シンポジウム実行委員会問合せ:大阪市立大学大学院文学研究科 気付 仁木宏研究室
E-mail:niki@lit.osaka-cu.ac.jp(電話無し)
後援:金沢市
第3回史跡小田原城跡調査・整備委員会植栽専門部会のお知らせ [中近世・城郭]
平成23年度第3回史跡小田原城跡調査・整備委員会植栽専門部会が1月24日に開催されます。
会議に先立ち、御用米曲輪の現地視察もあります。
詳しくは、下記、HPをご覧ください。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/56976/1-20120112085350.pdf
こんな感じでクスノキの養生が行われています。
発掘調査も進み、数多くの成果と謎が・・・。
2月4日の見学会よりも参加人数は少ないです。
神奈川県立歴史博物館コレクション展「甦(よみがえ)る名刀-館蔵赤羽刀から-」のお知らせ [中近世・城郭]
神奈川県立歴史博物館で展示会が開催されています。
「弥生時代のかながわ」の観覧に併せて、コレクション展
「甦(よみがえ)る名刀 -館蔵赤羽刀から-」もおいでください。
また、2月11日には、小田原城天守閣でもお世話になっています、
小野 博柳先生(公益財団法人日本刀文化振興協会理事・刀剣研師)の
講演もありますので、お知らせします。
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「甦(よみがえ)る名刀 -館蔵赤羽刀から-」
会期:2012年1月14日(土)~3月25日(日)
赤羽刀(あかばねとう)とは、終戦直後に占領軍によって接収された刀剣類の一部を指す通称です。
武装解除にともなって膨大な刀剣が接収され、その一部は東京都北区赤羽に所在した米陸軍第8軍兵器補給廠に集められました。
美術的価値を有する刀は一部が旧所有者に返還されましたが、その大半は所有者が判明せず国の所有となりました。
近年、これら刀剣類は全国の公立博物館等に譲渡され、各館では公開・活用を促進するため修繕(研磨等)をおこなってきました。
本展では研磨した作品を中心に日本刀の美しさをご覧いただき、あわせて刀剣を甦らせる「研磨」についてもご紹介いたします。
◇ 主な出品作品
刀(無銘、南北朝時代)一振
刀(銘「相州住綱廣/天文二十四年丁卯二月日」)一振
刀(銘「相州住綱廣」)一振
脇差(銘「相州住綱家作」)一振
脇差(銘「廣正/慶長三年」)一振
剣(銘「相州二ノ宮大慶直胤(サカミ<刻印>)/奉納天保二年九月吉日」)一振
未研磨の赤羽刀 四振
刀剣研磨道具 一式
開館時間:午前9時30分~午後5時 入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日
会 場:コレクション展示室
観覧料:無料
関連行事:
●コレクション展関連講演会「接収刀剣赤羽刀を甦らせた刀剣研磨の技を語る」
http://ch.kanagawa-museum.jp/tenji/colle/colle.html
■ コレクション展「甦る名刀-館蔵赤羽刀から-」関連講演会
演題 「接収刀剣赤羽刀を甦らせた刀剣研磨の技(わざ)を語る」
講師 小野 博柳 氏(公益財団法人日本刀文化振興協会理事・刀剣研師)
日時 平成24年2月11日(土) 午後2時~4時
会場 当館講堂 定員 70名(申込多数の場合は抽選)
受講料 無料(ただし、常設展観覧券が必要です)
事前申込制 「事前申込制行事の申込先」を参照の上、お申込みください。
申込締切 平成24年1月28日(土)必着
http://ch.kanagawa-museum.jp/gyoji/gyoji.html
第25回江戸遺跡研究会大会 『江戸在地系カワラケの成立』のお知らせ [中近世・城郭]
江戸遺跡研究会のお知らせです。
「えどけん」も1987年から25回と回を重ねてきました。
「えどけん」は、毎年、1月最終週に開催されることが多く、報告書の追い込みと重なり、
ほとんど参加できていません。
発足当時の幹部の方は還暦を過ぎ、若手だったメンバーもほとんどが50代となりました。
25回とは月日のたつのが早いですね。
今回は、北條ゆうこさんによる小田原城のかわらけの発表もあります。
資料の蓄積も進み、体系的な報告が行われるものと期待しております。
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第25回江戸遺跡研究会大会 『江戸在地系カワラケの成立』
日時:2012年1月28日(土)13:00~/29日(日)10:00~
会場:江戸東京博物館 会議室
参加:自由ですが、資料代として実費(2,000 ~ 3,000 円程度)がかかります。
1月28日(土)13:00~
梶原 勝氏 「趣旨説明・江戸のカワラケ」
永越信吾氏 「下総と江戸東郊のかわらけ」
北條ゆうこ氏 「小田原城のカワラケ」( 仮題)
田中 信氏 「北武蔵のカワラケ」
秋本太郎氏 「上野の16 世紀から17 世紀前半のかわらけについて」
1月29日(日)10:00~
宇留野主税氏 「常総地域のカワラケ-中近世移行期の土器生産地と地域性-」
能芝 勉氏 「京都の桃山・江戸初期の土師器皿について」
伊藤裕偉氏 「伊勢南部の土器生産と中近世物流」
鈴木正貴氏・鈴木とよ江氏 「西尾城を中心とする西三河の土師器皿」
河合 修氏 「駿府界隈のカワラケ」
-討論-
1月1日11時「ヒストリーチャンネル Presents 日本のお城の歩き方」放映します。 [中近世・城郭]
1月1日11時「ヒストリーチャンネル Presents 日本のお城の歩き方」放映します。
ロケの日は立ち会えなかったので、どんな内容かはわかりませんが、一般的なお話になるのでしょうか、
楽しみです。録画予約を忘れずに!
http://mantan-web.jp/2011/12/11/20111209dog00m200075000c.html
タレントのSHELLYさんがこのほど、スカパー!が制作するオリジナル番組「ヒストリーチャンネル Presents 日本のお城の歩き方」の収録で、難攻不落を誇った関東の名城・小田原城(神奈川県小田原市)を訪れた。城をちゃんと見たのは初めてというSHELLYさんは、「お城だけでなく、お城から見る景色も全て美しい」と感動した様子で語り、記者からデートスポットとして城はどうか聞かれると「ありですね。できれば、男子がお城に詳しくて、いろいろ教えてくれると女子はドキドキしますね」と答えていた。
史跡小田原城跡調査・整備委員会の御用米曲輪現地視察12/14 [中近世・城郭]
12月14日は史跡小田原城跡調査・整備委員会が開催され、
御用米曲輪の現地視察がありました。
郷土文化館で開会の後、現地視察へ
まずは、台風15号で銅門の土塀が一部崩落し、その補修工事を視察しました。
続いで、御用米曲輪の調査現場へ移動
担当者の佐々木学芸員の説明により、調査された各トレンチを順番に視察。
上の写真は、土塁上で検出された、石組み水路。風祭石と呼ばれる溶結凝灰岩の
切石と一部五輪塔が配置されていました。
本丸斜面の調査では、これまで絵図等に知られていなかった堀が
検出されたととのこと。
この写真は、昭和57年の調査で確認されていたもので、
堀になりました。覆土からかわらけをはじめとする多くの遺物が
出土しています。
三塁側のスタンドを撤去した後の土塁断面
ローム層、礫、瓦を互層に丁寧に積み上げられています。
29年前、私が入って初めて上司とともに担当した現場です。
まだ、学部卒業したての22歳、ローム層の調査経験しかなかった
私にはとてもとても難しい調査でした。
雨の大阪城その2 [中近世・城郭]
途切れ途切れで申し訳ありません。
天守閣の見学の後、松尾さんの案内で、城内を散策。
売店も見てきました。どこの城郭も長い歴史の中、売店などの
位置づけはとても難しい問題を抱えています。
復興80周年のイベントのひとつとして、重要文化財「乾櫓・焔硝蔵」の
特別公開が行われていました。
焔硝蔵は石造りの堅固な蔵です。
見事な石垣
蔵の中
乾櫓
乾櫓の手前の土塁から対面の堀石垣を見たところ
斜めに石垣がラインがあり、堀を構築した際に水を抜く堀を
最後に石垣でふさいだとのこと。
城内のお店は込んでいたので、入り口付近の喫茶店でカレーを食べました。
その後、大阪歴史博物館へ
この博物館も10周年とのこと。最近できたイメージでしたが、時の経つのは早いものです。
ところで、HPをみたら、近世の学芸員の募集をしているみたいです。
http://www.mus-his.city.osaka.jp/
発掘調査の様子を展示しています。
新市長のもと、存続が・・・・・。
平成23年度第1回史跡小田原城跡調査・整備委員会のお知らせ [中近世・城郭]
平成23年度第1回史跡小田原城跡調査・整備委員会のお知らせです。
御用米曲輪の調査の現地視察もあります。重要な報告や議論が続きます。
平日ですが、お時間のある方は是非おいで下さい。
平成23年度第1回史跡小田原城跡調査・整備委員会
開催日時 平成23年12月14日(水)午後1時30分~午後4時30分
開催場所 小田原市郷土文化館会議室(城内7-8)
議 題
1 御用米曲輪の修景整備について
2 本丸・二の丸整備基本構想の見直しについて
3 銅門の土塀剥離に伴う修復工事について
4 三の丸外郭清閑亭土塁用地の取得について
5 三の丸外郭新堀土塁の暫定整備について
6 八幡山古郭東曲輪の試掘調査結果について
7 その他
傍聴者の定員 20人
傍聴申込方法 前日までに電話もしくは文化財課窓口で申込み
問合せ先 小田原市文化部文化財課 電話 33-1718
開会後、議事に先立ち現地視察を行います
小田原市HP
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/municipality/singikaitounokoukai/information/shiseki.html
雨の大阪城その1 11/19 [中近世・城郭]
大阪観光キャンペーンの後、延泊して11月19日土曜日は大阪城の見学をしました。
絹川さんがホテルまで迎えに来てくれて、大阪城に向かいました。
この日はあいにくの雨です。
大阪城天守閣は昭和6年、1931年に復興されました。
そして、1995年(平成7年)から1997年(平成9年)にかけて、
耐震改修工事が行われています。
大阪城天守閣復興80周年にあわせた各種イベントの特別展が開催中
天守下の券売所
天守に登る階段には警備員が
「天守閣には何人の警備がいるのですか?」と聞くと、
「警備上の機密なのでお答えできません」とのことでした。
スバラシイ!
今回見たかったのは、外付けのエレベーターです。
小天守台西側(御殿二階廊下跡)に取り付けられています。
天守閣にあがり、館長の松尾信裕さんに案内をしてもらいました。
わざわざ休みの中、出てきていただき感謝です!
20年以上も前になるでしょうか、関西近世研究会やら織豊城郭研究会で
よくお会いしたものです。
あいにくの雨、天守閣からの眺望はまったく残念でした。
手すりに写真があり、キャプションで解説がしてありました。
これは小田原城でも必要かもしれません。(小さく目立たないやつ)
さかのぼり日本史 「戦国 富を制したものが天下を制す」8日放映 [中近世・城郭]
さかのぼり日本史 「戦国 富を制したものが天下を制す」8日22時から放映されます。
お見逃し無いように、よろしくお願いします。
http://jun3519.blog.so-net.ne.jp/2011-10-29-1
10月16日 小田原城八幡山古郭「字八幡堀枝堀」の発掘調査見学会のお知らせ [中近世・城郭]
小田原城八幡山古郭「字八幡堀枝堀」の発掘調査見学会のお知らせです。
関係者のご尽力により、見学会の開催となったようです。
当日は、考古学協会栃木大会、私はシンポジウムで発表です。
また、中世城郭研究会が駒沢大学で開催されていますので、
お城屋さんも参加も厳しいところでしょうね。
小田原市HP
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/property/topics/hokongoji-koukai-copy.html
戦国時代の堀の法面の一部が検出されています。堀底は調査範囲外のため、検出されていないものの、障子堀であったことでしょう。
写真だけだと理解は難しいかもしれませんね。八幡山の住宅地の雛壇造成と堀の関係を直接、現地で確認してください。
埋める前に是非どうぞ!
場所:小田原市城山三丁目18番3号(学校法人川瀬学園跡地)
小田原駅西口から徒歩約10分
日時:平成23年10月16日(日)午前10時から12時まで(小雨決行)
※公共交通機関をご利用の上、お車でのご来場はご遠慮ください
※発掘の様子は小田原城街歩きガイドの体験レポートに 速報!!八幡山枝堀発掘状況がありますのでご覧ください。
http://www.scn-net.ne.jp/~yanya/
現地表面は関東ローム層、それも武蔵野ローム層という古い地層で箱根火山
の火山灰が堆積しているのがわかります。
ここから石器が出たら4万年以上前になるのですが・・・。
史跡山中城跡の障子堀と愛鷹山麓 [中近世・城郭]
10/1 沼津へは小田原駅で野口さん、仲田さんを乗せて、
1号線で向かいました。
箱根旧街道で畑宿を通過して、芦ノ湖を巡って、山中城で休憩
その後、初音が原遺跡を通過して、沼津港で食事となりました。
久しぶりに山中城へ
広大な史跡公園は、きちんと管理されています。
台風15号で相当の倒木があったようですが、
きれいに片付いていました。
いつも、この城の管理には感心します。
障子堀は芝張りによる整備が行われていますが、
発掘当初のローム層削りたての写真を何か所かで見られたら
イメージも上がりますね。
山中城三の丸遺跡の現状 三の丸公民館です。
箱根山麓では、まとまった旧石器時代の遺跡です。
ナイフ形石器、尖頭器、細石刃などが重層的に出土しています。
山中城から見た愛鷹山麓 山裾が駿河湾まで
伸びる様子がよくわかります。
北条五代シンポジウムの報告 [中近世・城郭]
9月23日の北条五代シンポジウム
大盛況のうちに終了しました。何人かの方が報告されています。
そのうち、選りすぐりのレポートをお知らせします。
まずは、小田原城大好き人間、yanyaさんが当日の様子を詳しくレポートをされています。
yanyaさんがブログ
http://www.scn-net.ne.jp/~yanya/event_20110923.htm
おなじみのマリコポーロさんのブログ
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-15b8.html
史跡石垣山 [中近世・城郭]
続いて、石垣山を案内しました。
この城は、史跡石垣山が正式名称です。
城屋さんは石垣山城といい、一般的には、石垣山一夜城といわれます。
現在は、小田原市の石垣山一夜城公園になっています。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/park/park-etc/ishigaki-p.html
石垣山城の駐車場には隣接して、鎧塚さんのスゥーツのお店が建設中です。
11月5日にオープンの予定です。
http://now-21.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/115-40e3.html
石垣山から小田原城下を望む
この日は良い天気で、足柄平野や大磯丘陵、相模湾が一望できました。
天守台を見た後二の丸に降りて、さらに井戸曲輪に
樹木が枯れたり、一部は伐採されたりと、ここ10年の間に日当たりがよくなりました。
したがって、石垣は写真のように草が生えて、よくわかりません。
城は冬枯れの季節に見学するのは良いようです。
井戸曲輪の井戸の水
この日は台風の後の影響でしょうか、今までになく水がありました。
この水、風水によると良いとか?
8月の民放で放映されていましたので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょうか?
私は見ていませんが、小田原城のイヌマキとこの井戸はパワースポットの紹介されていたようです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/sat/backnumber/110813.html
南曲輪の石垣、小田原城は関東大震災でほぼすべての石垣が崩落していますが、
石垣山城はこの場所や井戸曲輪など、孕んでいるものの崩落を免れた石垣も多く存在しています。
小田原城は寛永期以降の打ち込みハギ、いわゆる「布積み」であるのに対して、石垣山城は天正18年、野面積みの石垣
地盤の問題もあるのでしょうが、1590年代と1630年代の石垣の違いもあるのでしょう。
土木工学的な研究をしてくれる人がいないでしょうか?
小峯御鐘ノ台大堀切・総構(稲荷森・山ノ神堀切・城下張出) [中近世・城郭]
ロケハンの続きです。
八幡山東曲輪に続いて、小峯御鐘ノ台大堀切から総構の北側の遺構を案内しました。
小峯御鐘ノ台大堀切東堀を土塁から撮影、上2点
市道から
この堀は、平成2年に試掘調査を行いました。
現地表面から堀底までは、深いところでは2m以上もあります。
おそらくは東側の土塁を崩して埋め立てられた、もしくは土塁が崩落して埋まった。
そのいずれもありうる堆積でした。
堀の覆土下層は水中堆積でしょうね。
現況は空堀ですが、当時は水堀だったと考えられます。
総構の稲荷森 竹林の中の堀は見事です。
こちらは、総構の山ノ神 ここは発掘をしてみたい。
連続した堀障子が検出されるはずです。
こちらは総構 城下張出です。ここの縄張りは総構の
北の出撃ポイントとして重要です。
(稲荷森・山ノ神堀切・城下張出)
第32回貿易陶磁研究集会のお知らせ [中近世・城郭]
第32回貿易陶磁研究集会のお知らせです。例年、青山学院で開催していましたが、
最近はいろいろ場所が変わります。今回は大分です。
申し込みは8日まででしたので、ご承知おきください
日 時 2011年9月24日(土)~25日(日)
場 所 大分県立芸術文化短期大学 大講義室(大分県大分市上野丘東1番11号)
参加費 5,000円(「貿易陶磁研究」31号と発表資料代)
内 容
○9月24日(土)豊後府内遺跡 現地見学会(約2時間)
集合時間:10時
集合場所:大友氏遺跡体験学習館(大分市大字大分4257番地の1)
13:00開場 13:30発表開始
1「南蛮貿易のルートと移動商品」 岡美穂子(東京大学史料編纂所)
2「豊後府内の対外交流とその周辺」 坂本嘉弘(大分県教育庁埋蔵文化財センター)
3「戦国大名大友氏と「南蛮」国」 鹿毛敏夫(新居浜工業高等専門学校)
4「豊後(大友)府内城下町出土の華南三彩陶」 木村幾多郎(九州考古学会)
5「豊後府内出土の貿易陶磁-実物資料の紹介をかねて-」 吉田寛(大分県教育庁埋蔵文化財センター)
○9月25日(日)
1「琉球貿易と朱印船貿易に伴う貿易陶磁器-堺環濠都市遺跡から出土した貯蔵容器を中心に-」 續伸一郎(堺市博物館)
2「九州西岸の東南アジア陶磁と華南三彩」 川口洋平(長崎県世界遺産登録推進室)・中山圭(天草市教育委員会)
3「陶磁器からみた琉球の南海貿易-東南アジア産陶磁器・華南三彩を中心に-」 新垣力(沖縄県立埋蔵文化財センター)
4「タイ陶磁器流通における豊後府内、南蛮貿易の位置づけ」 向井亙(金沢大学国際文化資源学研究センター)
5「ベトナム陶磁史における大分県出土ベトナム陶磁の位置づけ」 西野範子(金沢大学国際文化資源学研究センター)
6「華南三彩の研究-現状と課題」 森達也(愛知県陶磁資料館)
7 全体討論:司会(関周一・他未定)
問合せ
研究会参加申し込み:9月8日までに葉書、e-mail1などで事務局宛てにお申し込み下さい。
〒150-8366 渋谷区渋谷4-4-25 青山学院大学文学部史学科 手塚直樹研究室宛
e-mail:naotezu◆cl.aoyama.ac.jp(◆は半角アットマーク、FAX番号略)
稲葉家の家紋「折敷に三」の瓦 [中近世・城郭]
小田原城三の丸に位置する市民ホール建設予定地の発掘調査
先日、終了しましたが、小田原では珍しい出土品がありました。
稲葉家の家紋「折敷に三」の瓦
稲葉正勝が寛永9年(1632)に小田原城に入ってから、
小田原城の近世化を推進した大名です。
稲葉正勝は入場してすぐに寛永地震(1633年1月)に遭遇し、翌年亡くなりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E8%91%89%E6%AD%A3%E5%8B%9D
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E8%91%89%E6%AD%A3%E5%89%87
織豊期城郭研究会2011年度集会9月10・11日 [中近世・城郭]
織豊期城郭研究会2011年度集会のお知らせです。
いよいよ再開ですね。小田原でもイベントがあり、私は参加できませんが
新たな展開に期待しております。
http://www.komazawa-u.ac.jp/~kazov/chujoken/ann/110910-syokuho.html
織豊期城郭研究会 第2期シリーズ開始の主旨
平成4年(1992),当時急激に増加傾向にあった城郭の緊急調査や史跡整備に携わっていた地方公共団体の職員や研究者が互いに理解を深め,情報交換ができる場を提供しようと織豊期城郭研究会が発足しました.併せて,織豊期における城郭研究の礎を築いていくことをねらい,直面する研究テーマを隔年事に設定し研究集会を開催,全国同一基準による検討を行ってきました.平成14年(2002),第10回研究集会「織豊期城郭研究10年の成果と展望」という形で10年間を総括し,そのまとめとして刊行した『織豊城郭 第10号』― 特集 織豊期城郭研究10年の現状と課題 ― をもって,当初に掲げた初期の目的を達成したものとして休会宣言をしました.ところが,その後の城郭研究のさらなる進展と,多数の研究者からの復活を求める声を耳にし,平成19年(2007)2月に熊本において活動再開を宣言しました.「破城」をテーマに再開第一回目の研究集会を開催しましたが,その後は事務局の諸事情により第二回目の研究集会が開催できずに今日に至りました.
そこで,当初メンバーをオブザーバーに事務局を若手主体に切り替え,新たに 10 年を一区切りとした研究集会を開催する体制を整えました.今回のシリーズは前回シリーズの織豊系城郭の特質を明らかにしてきたことをうけて,必ずしも石垣・瓦・礎石建物の三点セットが揃わない支城・陣城や倭城などを対象に研究を行うと同時に,会発足時からおよそ 20 年が経過した今,新資料も増加したことをうけての再整理と共通認識の確保という内容を設けて行っていきたいと思います.また,前回シリーズを担った世代から次世代への研究成果の継承と次世代間でも情報交換の場として会を提供することも大きな目的です.
【テーマ】織豊期城郭の支城
日時 2011年9月10日(土)佐和山城見学会
懇親会ホテルサンルート彦根 3階
参加費 6,000円
9月11日(日)研究集会
開催場所 滋賀県彦根市彦根勤労福祉会館
参加費 4,000円
開催内容
「織豊期城郭研究会第2期シリーズ開始にあたって」 中井均氏(織豊期城郭研究会)
「織豊系城郭の支城を考える」 下高大輔氏(織豊期城郭研究会)
「近畿地方における織豊系城郭の支城」 早川 圭氏(織豊期城郭研究会)
「若狭・越前にみられる支城群―与力の城、戦時の城」
大野康弘氏(若狭国吉城歴史資料館)「東海地方における織豊系城郭の支城」
溝口彰啓氏(織豊期城郭研究会)「東北地方における織豊系城郭の支城」
平田禎文氏(三春町歴史民俗資料館)「因幡地方における織豊系城郭の支城」
細田隆博氏(鳥取市教育委員会)「伊予における織豊系城郭の支城の特質」
高山 剛氏(松野町教育委員会)「九州地方における織豊系城郭の支城」
岡寺 良氏(織豊期城郭研究会)シンポジウム「織豊期城郭の支城を考える」
申込み方法①郵便番号・②住所・③氏名(ふりがな)・④所属(勤務先・研究会等)・⑤Eメールアドレス・⑥電話番号・⑦見学会参加の有無・⑧懇親会の出欠(学生の方はその旨記載)・⑨11日の弁当(800円・お茶付き)の要不要・⑩図書交換書籍の有無(有の場合はその詳細も)をお知らせ下さい。
・メールでの申込みの場合は、<shokuhoujoken-2011@hotmail.co.jp>まで御送信下さい。
・葉書による申込みの場合は、「織豊期城郭研究会2011に参加希望」と記入の上、
〒525-0037 滋賀県草津市西大路町10‐10‐A‐904 林 昭男宛へ御郵送下さい。
申込み締切 平成23年9月2日(金)
※見学会・懇親会は定員になり次第締め切ります。
※会場では申込弁当以外の飲食が禁止されており、申込弁当以外は会場外で飲食願います。また、会場周辺に飲食店・売店等が少ないため、弁当申込をお奨めします。※図書交換書籍が有の場合は、搬入方法等を9月に入ってからメールにてお伝えする予定です。※基本的に各申込受付後に事務局からの返信等はありませんのでご了承ください。
小田原城下・本町遺跡の調査 [中近世・城郭]
数年前と異なり、小田原城関係の発掘調査も少なくなっていますが、
現在は、三の丸武家屋敷地の市民ホール建設予定地の発掘調査と
城下町の本町遺跡の調査が行われています。
場所は、国道1号の南側、小伊勢やさんの西隣に位置します。
戦国から近世の遺構が重複して検出されていますが、
この場所では、方形竪穴遺構が多く検出されています。
1辺が2-4mの竪穴ですが、玉石積みによって構築されています。
写真の遺構は、底面にも石敷きになっているもので、
小田原では比較的珍しいものです。
東海道筋の遺跡では、焼け土の層が検出されることが多いのですが、
これまでに、永禄4年(1661)の上杉謙信(長尾景虎)の来攻に伴う焼土の可能性が指摘されるもの、寛永10年(1633)の寛永地震の焼土、元禄16年(1703)の元禄地震の焼土などがあります。
今回の調査でも何枚か焼土が確認されているので、今後の調査の進展によって、明らかにされることでしょう。
方形竪穴遺構からは遺構によっては大量の遺物が出土することがあります。
廃絶に伴って、陶磁器などが投棄されるような状況の場合は、年代的にも絞り込めるので、良好な資料となります。
この陶磁器は、通称「うなぎいぬ」と呼んでいる文様の中国産明代の染付皿です。完形品です。
年代は16世紀末から17世紀初頭の製品でしょうか。
一緒に、志野や唐津も出土しているので、1630年前後の廃絶年代と推定される遺構です。
寛永10年の地震で廃絶された遺構の可能性があるのではと思いますがいかがでしょうか?
親子名城見学会 小田原城 [中近世・城郭]
今年も(財)日本城郭協会による「親子名城見学会」が7月26日にありました。
23年度は、小田原城の他に、犬山城、名古屋城、大阪城、山形城の五会場です。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~nihonjokaku/oshirase/oshirase44.html
今年は、参加者が例年の半数、100名弱でした。
主催者のあいさつの後、私から小田原城の見どころなどを15分程度で説明しました。
その後、参加者の親子は、8班に分かれ、小田原ガイド協会の皆さんの
解説で小田原城を回りました。